琵琶湖の冬、広い湖のどこから竿を出せばいいのか迷いますよね。北湖と南湖のどちらへ向かうか、岸から入れる場所があるのかも気になるところです。
結論から言うと、冬は北湖から探すのが近道です。2月の表層の水温は、北湖の安曇川沖が8.1℃、南湖の志那沖が4.1℃でした。
この記事では、冬の琵琶湖で水温が残りやすい場所と、岸の足場、冬の決まりごとを順番に見ていきます。読み終えるころには、冬の行き先を地図の上で選べるようになります。
冬の琵琶湖のバス釣りポイントは南湖より北湖から探す

冬の琵琶湖でポイントを探すなら、まず目を向けたいのは北湖です。水資源機構の琵琶湖定期水質調査では、2月の表層(水深0.5m)の水温が、北湖の安曇川沖で8.1℃、南湖の志那沖で4.1℃でした。
湖の形も大きく違います。滋賀県によると、南湖の平均水深は約4m、北湖は約43m。面積は南湖と北湖で1対11です。
冬の観測でも、深い北湖のほうが水温が高く残っていました。行き先を選ぶときの大きな手がかりです。
12月の時点では、安曇川沖が12.3℃、志那沖が9.2℃でした。1月、2月の値も、南湖のほうが低く並んでいます。
どれも月に1回、1度だけ採った水の値なので、その日の天気でも変わります。北湖と南湖の違いをつかむ目安として見てください。
北湖と南湖の違いをもっと知りたいときは、冬の琵琶湖の北湖と南湖の違いもあわせて読むと、湖の水が冬にどう動くかまでつかめます。
冬の琵琶湖の北湖でも西岸と東岸の南寄りで水温が違った

北湖の中でも、地点によって水温には差がありました。観測地点ごとに並べると、北湖の中でも少しずつ違いが見えてきます。
| 地点 | 1月の表層水温 | 2月の表層水温 | 2月の採水時間 |
|---|---|---|---|
| 安曇川沖(西岸) | 9.0℃ | 8.1℃ | 13時42分 |
| 大溝沖(西岸) | 9.0℃ | 7.8℃ | 13時56分 |
| 姉川沖(湖北の東岸) | 8.8℃ | 8.1℃ | 12時14分 |
| 彦根港沖(東岸) | 8.5℃ | 7.3℃ | 11時40分 |
| 日野川沖(東岸の南寄り) | 8.5℃ | 6.8℃ | 9時8分 |
1月は西岸の安曇川沖と大溝沖がどちらも9.0℃で、北湖の中でも高めでした。2月は安曇川沖と姉川沖が8.1℃、東岸の南寄りの日野川沖は6.8℃まで下がっています。
ただし、採水した時間はそろっていません。日野川沖は朝9時ごろ、安曇川沖や大溝沖は昼過ぎの値です。時間がずれている分、地点どうしの差はそのまま比べず、おおまかな傾向として見てください。
それでも、西岸と湖北の地点が冬のあいだ高めに並んでいたのは、行き先を考えるうえで手がかりになります。
これらの地点は水質を調べる沖合の観測点で、釣り場の名前ではありません。岸から狙える場所を示したものではない点に気をつけてください。
冬の琵琶湖の南湖は2月に表層が4℃台まで冷える

南湖は、2月に表層の水温が志那沖で4.1℃、山田港沖で4.2℃まで下がりました。1月の時点でも志那沖が5.3℃、山田港沖が5.6℃です。
米国魚類野生生物局の資料には、オオクチバスは通常、水温が華氏41度(摂氏5℃)を下回ると餌を食べないとあります。真冬の南湖は、バスにとって厳しい水温になりやすい季節です。
南湖の観測は、どの地点も朝9時から10時台に採った水です。昼過ぎに採った安曇川沖や大溝沖の値とは、時間の条件が違う点も頭に入れておきたいところです。
南湖の東岸沖には、広い砂地の中に深い窪地が多くあります。滋賀県の取り組みをまとめた国土交通省の資料では、窪地は夏に水の中の酸素が足りなくなる場所として取り上げられています。冬にバスがここへ集まるかを示す公式の資料は見当たらないので、南湖で窪地を当てにして出かけるのは控えめに考えておくのが無難です。
冬の琵琶湖のバスは深い場所の障害物まわりで冬を越す

冬のバスは、深い場所の障害物まわりで冬を越します。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移り、厳寒期には沈木などの障害物の間で群れになって越冬します。
1月と2月の表層は、北湖でも10℃を下回っていました。バスが深いところへ移るとされる水温を、すでに下回っている季節です。水温の目安をもっと知りたいときは、ブラックバスが動く水温の目安も役に立ちます。
北湖の平均水深は約43mで、琵琶湖で一番深いところは103.58mあります。浅い南湖とはまったく違う湖です。冬は、深さのある北湖の中で、底に障害物がありそうな場所を思い浮かべながら狙いを絞っていくことになります。
深い場所をどう探るかは、冬に深場で使うルアーの選び方が参考になります。
冬の琵琶湖の岸の足場は湖岸緑地?釣りの可否は管理者に聞く

湖岸緑地の公園で釣りができるかどうかは、公式情報では確認できませんでした。それでも、駐車場とトイレのある公園があり、岸から湖に近づく足場になります。
湖岸緑地は、草津市から長浜市までの琵琶湖の湖岸沿いに点在する都市公園です。指定管理者の施設紹介によると、北湖側では次の公園に駐車場とトイレがあります。
- 長浜-1:長浜市公園町・鐘紡町
- 田村-2:長浜市田村町
- 南三ツ谷:彦根市南三ツ谷町(トイレはエコ式)
公園は年中無休です。利用ルールでは、駐車場以外の場所に車やバイクを乗り入れること、停めること、立入禁止区域に立ち入ることが禁止されています。
滋賀県は、各公園でルールが異なることもあるので、詳しくは管理者へ問い合わせるよう案内しています。釣りをするつもりなら、湖岸緑地の管理事務所(電話077-584-5330)へ先に聞いておくと安心です。問い合わせは午前9時から午後5時までです。
管理事務所は年末年始(12月31日から1月2日)が休みです。その時期に出かけるなら、早めに問い合わせておくと安心です。
釣りの記事でよく名前が挙がる漁港も、釣りをしてよいかは同じく公式の案内では分かりません。現地の掲示や管理者の案内に従ってください。
11月の時期の岸の入り方は、11月の琵琶湖のバス釣りポイントでも紹介しています。
駐車場やトイレの有無は変わることがあるので、出かける前に湖岸緑地の公式ページで確かめてください。
冬の琵琶湖はエリから離れ、釣ったバスは湖に戻さない

冬の琵琶湖は、エリ漁の季節です。滋賀県によると、ヒウオ(アユの仔魚)は12月から3月頃にかけて、主にえり漁で獲れます。
エリ(小型定置網)が設置されている区域には、漁業法に基づく第2種共同漁業権が設定されています。県は、魚釣りをする場合はエリから離れるよう求めています。エリの場所は、県の遊漁の電子手帖「FiShiga」で漁場の位置と漁業権の内容を見られます。
県は、エリの近くでの魚釣りは漁具を傷めるだけでなく、水中のロープなどに触れるおそれがあり大変危険だと案内しています。漁業権を侵害した者は、漁業法により処罰される場合があります。
釣ったバスの扱いにも決まりがあります。釣ったブラックバスやブルーギルは、琵琶湖をはじめ県内の全ての水域に戻せません。琵琶湖でのリリース禁止は、「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」に基づくものです。
- 湖岸や漁港などにある外来魚回収ボックスか、外来魚回収いけすに入れる
- 近くに回収ボックスやいけすが無ければ、その場で締めて持ち帰る
- 持ち帰ったら、生ゴミなどとして処分する
回収ボックスの場所や扱いは変わることがあるので、出かける前に滋賀県の公式ページで確かめてください。
冬の琵琶湖では落水に備えてライフジャケットと着替えを持つ

冬の釣りでは、落ちたときの備えが欠かせません。ニュージャージー州魚類野生生物部の冬のバス釣りの記事は、ボートで釣るときの備えとして、水が冷たいので落ちると長くはもたないとしたうえで、次の3つを勧めています。
- ライフジャケットを着る
- 落ちたときのために着替えを持っていく
- ボートを降ろすスロープは凍って滑りやすいので注意する
琵琶湖には独自の決まりもあります。滋賀県警察によると、プレジャーボートに乗るときは、操船者も乗船者も全員が救命胴衣を着用することになっています。手こぎのボートやカヌーでも、着用に努めるよう呼びかけています。
岸からの釣りでも、足元が濡れた冬の湖岸は気が抜けません。寒さへの備えは、冬のバス釣りの防寒着の選び方もあわせて読んでおくと、出かける準備がしやすくなります。
まとめ:冬の琵琶湖は水温の残る北湖と入れる岸を先に決める

冬の琵琶湖は、2月でも北湖の安曇川沖が8.1℃、南湖の志那沖が4.1℃でした。行き先は、水温の残る北湖から選ぶのが近道です。
出かける前の順番は、次のとおりです。
- 北湖の西岸や湖北など、冬の観測で水温が高めだった地点の側から行き先を考える
- 足場にする湖岸緑地を決め、釣りの可否を管理事務所に聞いておく
- FiShigaでエリの場所を見て、エリから離れて釣る
- 釣ったバスを入れる回収ボックスの場所を確かめておく
出かける前に、湖岸緑地の管理事務所に電話して、行きたい公園の様子を聞いておくと安心です。
冬の湖の水の動きは冬の琵琶湖の北湖と南湖の水温の違いで、釣れない日の見直しは冬のバス釣りで釣れないときの見直し方で紹介しています。
水の冷たい季節でも、湖のどこに温かい水が残っているかを知っておけば、行き先を選ぶ楽しみが広がります。

