冬のバス釣りのルアーは、何を持って行けばいいのか。水が冷たくなり、秋まで反応のあったルアーに何も返ってこない日が続くと、ボックスの中身から迷いますよね。
結論から言うと、冬は深い所まで沈められて、その場で止める間を作れるルアーに絞ると組み立てやすくなります。冬のバスは、深い所の障害物の間で冬を越すとされているからです。
この記事では、冬に持って行きたいルアー5種類と、それぞれの沈め方と止め方を順番に見ていきます。読み終えるころには、冷たい水の日にボックスから何を出すかが決まります。
冬のバス釣りのルアーは沈めて止められる5種類に絞る

冬のバス釣りのルアーは、深い所まで沈められて、その場で止める間を作れるものに絞ると迷いません。候補は次の5種類です。
- 底から持ち上げて落とすメタルバイブ
- 底近くを巻いて広く探るバイブレーション
- 巻くのを止めてもその深さに留まるサスペンドのシャッド
- おもりなしでゆっくり沈む高比重のストレートワーム
- ダウンショットでその場で揺らす小さなシャッドテールワーム
冬のバスは深い所の障害物の間で冬を越すため、ルアーを届けたい場所も深く、狭くなります。速く巻いて追わせるより、届けて、止めて、見せる時間を作れるかどうかで選ぶと、持って行く数はぐっと減ります。
5種類に共通するのは、バスの近くに長く置いておける点です。ハードルアー3つで探り、ワーム(柔らかい樹脂でできたルアー)2つで探り直す。そんな組み合わせだと考えると、ボックスの中が整理しやすくなります。
冬の釣り全体の組み立て方は、冬のバス釣りで釣果を上げるコツと戦略にまとめています。
冬のバス釣りのルアーを沈める理由は?バスは深場の障害物で冬を越す

冬のバス釣りのルアーを沈めるのは、バスのいる場所が深くなるからです。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋に深いところへ移動します。厳寒期には、沈木その他の障害物の間で群れをなして越冬します。
冬の水がどこまで冷えるかは、茨城県水産試験場内水面支場が観測している霞ヶ浦の水温が目安になります。令和7年の冬は、湖心の水深0.5mの水温が12月1日に12.4℃、翌年の1月7日に5.7℃、2月2日に5.5℃でした。12月の初めにはまだ12℃台あった水が、年が明けると5℃台まで下がっています。
この5℃という数字には意味があります。米国魚類野生生物局の資料では、オオクチバスは水温が華氏41度(摂氏5℃)を下回ると、通常は餌を食べないとされています。霞ヶ浦の湖心の真冬の水は、バスが餌を食べなくなる5℃の境目のすぐ上にあるということです。
同じ2月2日の湖心は、水深4mでも5.1℃でした。深く沈めても、冷たい水であることに変わりはありません。だからこそ冬は、速いルアーで追わせるより、障害物の近くへルアーを届けて、その場で長く見せる組み立てが合います。
水温ごとにバスの動きがどう変わるかは、ブラックバスの適水温と深場へ移る境目で詳しく取り上げています。
バスが食べているのは、オイカワやヨシノボリ類などの魚類と、エビやザリガニ類などの甲殻類です。冬にバスのいる場所を絞り込みたいときは、冬のバスを探す方法も役に立ちます。
冬のバス釣りのルアーで深場を縦に探るならメタルバイブ

深場の底を縦に探るなら、メタルバイブが最初の1本になります。金属の薄いボディにおもりとフックを付けたルアーで、重さで素早く底まで沈みます。底から竿で持ち上げて、また落とす「リフト&フォール」で、動きの鈍いバスの目の前に一瞬の動きを見せられます。
O.S.Pは自社のOVER RIDEの説明の中で、メタルバイブは低水温期中心のルアーであることは間違いないとしています。作り手自身が冬向けと位置づけている種類です。
OVER RIDEの重さは、1/8oz.(3.5g)・3/16oz.(5.4g)・1/4oz.(7g)・3/8oz.(11g)・1/2oz.(14g)の5つです。
いちばん軽い1/8oz.は、主に水深1mから5m前後をスピニングタックル(スピニングリールを使う竿と糸の組み合わせ)で使うために開発されています。3/16oz.はオカッパリ(岸からの釣り)で使いやすく、ボートからでも水深2mから10m付近までを得意とするとされています。岸から投げるなら3/16oz.が最初の1つになります。
底に着いたら持ち上げ、また落とす。その繰り返しを、障害物の周りで少しずつ場所を変えながら続けるのが、冬のメタルバイブの基本の使い方です。
冬のバス釣りのルアーで底を広く探るならバイブレーション

底を広く探りたい日は、樹脂のボディのバイブレーションが向いています。巻くとボディが細かく震えるルアーで、沈むタイプなら底の近くを通せます。
ジャッカルはTN VIBRATIONについて、低水温で活性が低くなったバスには、ボトム感知能力の高さを活かしてボトムを中心に狙うと説明しています。シンキングのためリフト&フォールの操作もしやすく、低水温で動きが鈍くなっているバスにもアピールできるとしています。TN60は、全長60mm・重さ12.7gのシンキングです。
メタルバイブが縦に探るルアーなら、バイブレーションは横に広く探るルアーです。巻いて広く探り、気になる所では止めて落とす。1本で巻く・落とすの両方をこなせるので、冬に持って行く数を絞りたいときに頼りになります。
冬のバス釣りのルアーで止めて見せるならサスペンドのシャッド

巻くのを止めてもその深さに留まるサスペンドのシャッドは、冬に「止める間」を作れるルアーです。シャッドは小魚に似せた小型のプラグ(硬い素材のルアー)で、サスペンドは水中で止めると浮きも沈みもしない作りを指します。
ジャッカルのSOUL SHAD 58SPは、全長58mm・重さ5.5gのサスペンドで、潜行深度は約1.5m。浅めに潜る58SR-SPは約1.0mです。同社は、中層でのストップ&ゴーやトゥイッチアクション(竿先で小刻みに動かす誘い方)も有効としています。
巻いて潜らせ、止めて待つ。冷たい水の中で、目の前に止まったルアーを見せる時間を作れます。潜る深さが決まっているので狙う水深で選び分けられるのも、冬に使いやすいところです。
冬のバス釣りのルアーでワームを使うなら沈め方で2つに分ける

冬のワームは、重さで自然に沈めるものと、おもりで底に置いて小さく揺らすものの2つに分けると選びやすくなります。どちらもハードルアーより小さく、ゆっくり見せられるのが持ち味です。
高比重のストレートワームはノーシンカーで落とす
高比重のストレートワームは、おもりを付けないノーシンカーでも遠くへ投げられ、ゆっくり沈んでいきます。ジャッカルのフリックシェイクは、ソルト配合の高比重(水より重い)ソフトマテリアルを使ったワームです。キャストで飛距離が出て、沈むときにナチュラルなバイブレーションが出ると説明されています。
長さは2.8インチや3.8インチなどがそろっています。おもりなしで沈んでいく時間そのものを見せられるのが、冬に使いやすい理由です。障害物の際に落として、そのまま底まで沈めていく使い方が合います。
小さなシャッドテールはダウンショットで揺らす
ダウンショットリグは、糸の先におもりを付け、その少し上にフックとワームを結ぶ仕掛けです。おもりを底に置いたまま、ワームだけを浮かせて小さく揺らせます。
ケイテックはシャッドインパクトについて、ジグヘッドやダウンショットでシェイクすることにより、タイトでキレのあるローリングアクションを生み出すとしています。2インチは1尾0.9g、3インチは1尾2.2gの小さなワームです。
その場から動かさずに揺らし続けられるので、メタルバイブやバイブレーションで反応が無かった場所を、もう一度ていねいに探り直すときに出番があります。
冬のバス釣りのルアーで釣ったバスは持ち帰り方に決まりがある

冬に釣れた1匹も、扱い方には決まりがあります。オオクチバスは外来生物法の特定外来生物に指定されています。環境省のQ&Aでは、特定外来生物に指定されていても釣りはでき、禁止されるのは、釣った魚を持って帰って飼うことや、移動させて放流することだとしています。
釣った特定外来生物をその場で放すキャッチ・アンド・リリースは、外来生物法の上では問題ありません。その場で締めてから持ち帰って食べることも、問題ないとされています。ただし都道府県によっては、条例により外来生物のキャッチアンドリリースを禁止している場合があります。
行き先の都道府県でリリースが禁じられていないかを出かける前に見ておくと、釣れた後に迷いません。
決まりは変わることがあるので、出かける前に環境省の公式ページも確かめておくと安心です。
まとめ:冬のバス釣りのルアーは沈める・止める・揺らすで組み立てる

冬のバス釣りのルアーは、深い所へ沈められて、止める間を作れるものに絞ると組み立てやすくなります。数をそろえるより、沈める・止める・揺らすの役割を1本ずつ持つほうが、冷たい水の日に手が止まりません。
現地では、次の順に試していくと流れが作れます。
- メタルバイブで、障害物の周りの底を縦に探る
- バイブレーションで、底の近くを巻いて広く探る
- サスペンドのシャッドで、止めて見せる
- ワームで、気になった場所をゆっくり探り直す
出かける前に、行き先の都道府県で釣ったバスのリリースが禁じられていないかを見ておけば、現地ではルアー選びに集中できます。冬の1匹は、待った時間の分だけうれしいものです。
冬の手前の時期からルアーの選び方をつなげたいときは、晩秋のバス釣りのルアーを選ぶ4つの軸が参考になります。底を探る別の選択肢を足したい場合は、ラバージグを季節で使い分ける考え方もあわせてどうぞ。
