冬の淀川でバスを狙いたいけれど、川が広すぎてどこから入ればいいのか迷いますよね。寒い時期に、そもそも好きな場所で釣りをしてよいのかも気になるところです。
結論から言うと、冬の淀川で候補にしやすいのは、本流の流れから外れたワンドの障害物周りです。淀川の河川敷を釣りで使うのに河川管理者の許可は要りませんが、守る決まりもいくつかあります。
この記事では、冬に見ておきたいワンドの場所と、淀川で釣りをするときの決まりをまとめました。読み終えるころには、出かける場所と気をつけることの見当がつきます。
冬の淀川でバス釣りはできる?許可なしで使える川のルール

淀川の河川敷を釣りで使うのに、河川管理者の許可は要りません。淀川河川事務所は、河川敷を釣りや散歩で使うのは「自由使用」で、許可などを受ける必要はないとしています。
ただし、何をしてもよいわけではありません。淀川利用ルールは、淀川を誰もが自由に使える公共の空間としたうえで、次の行為を禁止しています。
- バイクでの走行
- ノーリードでの犬の散歩
- ゴルフ(素振りやパットも含む)
- ラジコン飛行機・ラジコンヘリコプター・ドローン
釣りはこの一覧に入っていません。そのかわり、特定の人や団体が場所を排他的・継続的に使うことはルール違反とされています。周りの利用者や近くの住民に危険や迷惑になる行為もしないよう求められています。
ワンドで場所を長く占めない、ということも、この決まりの延長で考えておくと安心です。
ルールについての問い合わせ先は、同じ事務所の占用調整課で、電話は072-843-2861(代表)です。決まりは変わることがあるので、出かける前に淀川河川事務所の公式ページで確かめてください。
冬の淀川は淀川大堰の上と下で水が違う
淀川大堰は、大阪湾から上がってくる塩水を止める堰です。大堰より上流は真水、下流は真水と海水が混じる水になります。同じ淀川でも、大堰をはさんで川の性格が変わるわけです。
淀川河川事務所は、大堰の役割を3つ挙げています。
- 大阪湾からの塩水の遡上を防ぐ潮止め
- 取水などのための水位の保持
- 渇水時の都市用水を確保する調整池
大堰では、魚は魚道を通って上流と下流を行き来しています。淀川大堰のすぐ近くには毛馬閘門があり、この2つは地図で場所の見当をつけるときの目印になります。
冬にワンドを探すときは、まず大堰より上か下かを地図で見ておくと、行き先を絞りやすくなります。この記事で挙げるワンドは、どちらも淀川大堰より上流にあります。
冬の淀川でワンドが候補になるのはバスが障害物の間で冬を越すから

ワンドは、明治時代の水制工(流れを川の中央に寄せるために岸から突き出して築いた構造物)に土砂がたまり、草木が茂ってできた水域です。本流の流れから一歩外れた、入り江のような場所です。
冬のバスの性質と合わせると、ワンドを見ておく理由が見えてきます。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは春から秋は水草地帯や障害物のある岸辺近くで餌を求めて動き回ります。そして水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移り、厳寒期には沈木などの障害物の間で群れになって冬を越すとされています。
冬は、餌を追い回すより、じっと身を寄せる場所を探す季節です。米国魚類野生生物局の資料には、オオクチバスは通常、水温が華氏41度を下回ると餌を食べないとあります。
冷え込みの厳しい日ほど、障害物の際へルアーをゆっくり通す釣りになります。ワンドの中に沈んだ木などの障害物があれば、その際を時間をかけて丁寧に探るのが冬の組み立ての基本です。
冬に口を使わないバスの居場所と巻く速さは、冬のバス釣りで釣れない理由と水温の関係でくわしく紹介しています。
冬の淀川で候補にしやすいのは城北ワンドと唐崎ワンド群

名前と場所がはっきり分かるワンドとして、大阪市旭区の城北ワンドと、高槻市の唐崎ワンド群があります。下で1つずつ見ていきます。
城北ワンドは大阪市旭区で駅から歩ける
城北ワンドは、淀川の左岸11.6〜13.0kmにあり、所在地は大阪市旭区生江地先です。面積は13.2haあります。
河川空間の点検の資料では、城北ワンドの主な利用として散策・ジョギング・サイクリング・自然観察と並んで釣りが挙がっています。総合コメントも「散策やジョギング、釣りに適した心地よい空間」です。釣りも、この場所の主な使われ方の1つです。
行き方は、地下鉄谷町線の太子橋今市駅から徒歩15分、大阪市バスの城北公園前から徒歩5分です。冬は荷物が増えますが、電車とバスで行ける距離にあるのは助かります。
唐崎ワンド群は高槻市で今年度に機能改善がある
唐崎ワンド群は、高槻市唐崎地区のワンドです。淀川河川事務所の令和8年度の事業概要に、既存ワンドの機能改善を行う場所として載っています。
既存ワンドの機能改善が行われる年なので、唐崎ワンド群へ行くときは、現地の掲示を先に確かめるのが安全です。
冬の淀川で釣ったバスは持ち帰れない

オオクチバスは、外来生物法の特定外来生物です。環境省は、特定外来生物を野外で捕まえて持って帰ることは運搬に当たり禁止されているとしています。
一方で、その場ですぐに放すことは規制の対象になりません。釣りでいうキャッチアンドリリースは、外来生物法では規制の対象外です。釣ったバスをバケツに入れて家まで運ぶ、といったことはしない、と覚えておけば迷いません。
大阪府の再放流や遊漁券の決まりは、公式情報では確かめられませんでした。府の決まりが別にある可能性もあるので、行く前に大阪府の担当部署で確認してください。外来生物法での扱いは、環境省のページでも確かめられます。
冬の淀川のワンドはイタセンパラの保護とマナーに気をつける

城北ワンドは、天然記念物のイタセンパラを守る活動が続く場所です。イタセンパラは、文化財保護法の天然記念物で、種の保存法の国内希少野生動物種にも指定されています。城北わんどイタセンパラ協議会は、密漁のパトロールも行っています。
淀川河川事務所はワンド群の再生にも取り組んでいます。平成18年度に城北ワンド31号で水を抜いたときには、ブルーギルをはじめとする外来魚が非常に多く見つかりました。バスを釣る人が、その外来魚の問題と同じ水辺に立っていることは、知っておきたいところです。
淀川河川事務所は、河川敷を使う人に向けて、「タモ網使用禁止」「水制工の石動かさないで」といったお願いの看板を設置しています。釣ったバスを取り込むためのタモ網を持っていくときは、現地の看板を先に見ておくと安心です。
河川空間の点検では、城北ワンドについて「バス釣りのマナーが悪い」「駐車場が少ない」という意見が出ています。少し耳の痛い話ですが、だからこそ次の3つを守りたいところです。
- 現地の看板や掲示に従う
- ゴミや切れたラインを持ち帰る
- 車ではなく電車とバスで行く
城北ワンドへは太子橋今市駅か城北公園前のバス停から歩くと、駐車場の心配がいりません。
まとめ:冬の淀川はワンドの障害物をゆっくり探る

冬の淀川は、本流から外れたワンドの障害物周りを、ゆっくり時間をかけて探るのが基本です。河川敷を釣りで使うのに河川管理者の許可は要りませんが、淀川利用ルールと外来生物法、ワンドの保護の取り組みを知ってから入ると、気持ちよく竿を出せます。
- 淀川大堰より上か下かを地図で見ておく
- 城北ワンドか唐崎ワンド群を候補にする
- 唐崎ワンド群は現地の掲示を先に見る
- 釣ったバスは持ち帰らない
出かける前に、淀川河川事務所の公式ページで淀川利用ルールの禁止行為を見ておいてください。冬に使うルアーは冬のバス釣りで使うルアー5種類の選び方で、障害物を探るのに向く冬のラバージグを場面で選ぶ使い方と合わせて読むと、ワンドでの組み立てが具体的になります。
