11月の琵琶湖でバスを狙おうと決めたものの、どこに入ればよいのかが決まらないままになっていないでしょうか。釣果の報告は多い一方で、入ってよい場所の情報はまとまっていません。
結論から言うと、11月の琵琶湖では入れない場所が先に決まります。滋賀県がアユの保護水面に指定した8つの川と、その河口の周りは、11月30日まで採捕(魚などをとること)が禁止されています。
この記事では、滋賀県と公園の管理者の公式情報だけで入れない場所と岸から入れる場所を整理します。読み終えるころには、出かける前に何を確かめればよいかが分かります。
琵琶湖に流れ込む8河川は11月30日まで採捕禁止
滋賀県によると、アユの保護水面に指定された区域では、9月1日から11月30日までの間、アユを含むすべての水産動物をとってはいけません。11月はこの期間に丸ごと含まれます。対象はアユだけに限られないため、バスを狙う釣りも同じように禁じられます。
指定されているのは、次の8つの川です。
- 安曇川(高島市)
- 石田川(高島市今津町)
- 知内川(高島市マキノ町)
- 塩津大川(長浜市西浅井町)
- 姉川(長浜市。高時川を含む)
- 天野川(米原市)
- 犬上川(彦根市)
- 和邇川(大津市)
禁止される範囲は、川の中だけではありません。滋賀県は、区域の下流端を川尻より沖合半径200メートルの線と定めています。川尻とは、管理者が河口付近の両岸に設置した標柱を結んだ線の中点です。
つまり、河口の前は湖の側も沖合200メートルまで採捕できない範囲に入ります。岸を歩いて釣り座を探すとき、流れ込みの近くは境目があいまいになりやすい場所です。
区域を地図で確かめる手立ても用意されています。滋賀県は、遊漁の電子手帖「Fishiga」というWEBアプリを公開しています。スマートフォンの位置情報から、採捕禁止の区域と採捕のルールをマップで確認できます。
規則は変わることがあるので、出かける前に滋賀県の公式ページで確かめてください。
琵琶湖のやなの保護区域とビワマスの禁止期間も重なる

アユの保護水面とは別の枠で、やなの保護区域が設定されています。滋賀県によると、この区域では漁具が設置されている期間、水産動植物の採捕と、魚道を遮ったり魚群を散らしたりする行為が禁じられます。期間が暦で固定されていないため、いつ掛かるかは漁具の設置しだいです。
同じ時期には、ビワマスの採捕禁止期間も続いています。滋賀県では、ビワマスについて毎年10月1日から11月30日が採捕禁止期間に定められています。ビワマスは琵琶湖固有のサケ科の魚で、10月下旬から11月下旬にかけて河川で産卵します。
一方で、フナ・モロコの保護水面の禁止期間は4月1日から7月31日までで、11月には掛かりません。禁止の枠ごとに期間が違うため、月をまたぐと当たる規則も入れ替わります。
11月はアユの保護水面とやなの保護区域、ビワマスの禁止期間が重なります。
暦の並びそのものは10月から続く採捕禁止の日付の整理にまとめています。
琵琶湖の岸に入るなら湖岸緑地の駐車場から決める

琵琶湖の湖岸には、滋賀県営の都市公園湖岸緑地が並んでいます。駐車場のある公園とない公園が混ざっているため、入る場所は駐車できるかどうかから決めると、当日の時間が現地探しで減りません。
管理者の公式情報によると、緑地は草津市から長浜市までの湖岸沿いに点在し、湖東湖北地域と南湖東岸地域に分かれてそれぞれ指定管理者が置かれています。駐車場の条件は公園ごとに違います。
滋賀県によると、北山田1・志那1(南)・志那1(中)・志那2の4か所には、2025年4月25日からゲート式の有料駐車場が導入されています。いずれも草津市にある緑地で、24時間利用できます。導入の背景には、駐車場の場所取りや枠外駐車、ごみの放置といった問題があります。
気をつけたいのは、河口の名前が付いた緑地です。長浜市南浜町には姉川河口という緑地があり、駐車場とトイレがあります。姉川はアユの保護水面のため、釣り座が川尻から沖合200メートルの範囲に入らないかを先に確かめる必要があります。
どの公園に駐車場やトイレがあるかは、管理者の公園一覧で公園ごとに示されています。
琵琶湖の南湖と北湖は平均水深が約4mと約43mで違う

滋賀県によると、琵琶湖の南湖の平均水深は約4m、北湖の平均水深は約43mです。同じ湖の名前で呼んでいても、水の量の前提が大きく違います。
琵琶湖環境科学研究センターによると、秋から冬にかけて表層の水温が下がると、水温躍層(水温が急に変わる層)が弱まりながら徐々に深層へ下がります。表層から深層に向かって、湖水の混合が少しずつ進みます。
平均水深が浅い南湖のほうが、水の変化は早く表れやすくなります。南湖と北湖のどちらへ向かうかは、この前提の違いから決まります。
秋の水と水位の変わり方は琵琶湖の秋に水温と水位がどう動くかにまとめています。
琵琶湖の11月のバスは水温10℃前後で深い場所へ移る

国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋に深いところへ移動します。春から秋にかけては、水草地帯や障害物のある岸辺近くで活発に餌を求めて動き回るとされています。厳寒期には、沈木その他の障害物の間で群をなして越冬します。
同じ資料では、オオクチバスの繁殖期を水温16〜20℃前後の春から初夏としています。産卵に向かう季節と深場へ移る季節では、居場所の考え方が逆に動きます。
琵琶湖の11月の水温そのものは、年によって違います。水温が下がりきる前は岸辺、下がった後は深い場所という順で居場所が動く点を押さえておくと、外す場所の判断がしやすくなります。
水温10℃を境にした組み立ては晩秋に居場所とルアーを決める考え方にまとめています。
琵琶湖で釣ったブラックバスは湖に戻せない

滋賀県によると、釣り上げたブラックバスやブルーギルは、琵琶湖をはじめ県内すべての水域に戻してはいけません。釣った魚をどう扱うかまでが、入る場所を決めるときの条件になります。
持ち帰り方にも決まりがあります。湖岸や漁港等に設置されている外来魚回収ボックスや外来魚回収いけすに入れることとされています。近くに回収ボックスや回収いけすがない場合は、その場で締めて持ち帰り、生ゴミ等として適切に処分することとされています。
入る場所を選ぶときは、外来魚を渡せる場所が近くにあるかもあわせて見ておくと、当日にあわてません。
まとめ:琵琶湖の11月は入れる場所の確認から始める

11月の琵琶湖で先に決まるのは、入れない場所です。アユの保護水面の8河川と河口の周りは11月30日まで採捕禁止で、やなの保護区域とビワマスの禁止期間も重なります。
釣り方を考える前に入れる場所を公式情報で確かめる順番にすると、現地での判断がぶれません。
出かける前は、次の順に確かめると迷いが減ります。
- 入る予定の場所が保護水面の8河川と河口の周りに掛からないか
- やなの保護区域とビワマスの禁止期間に掛からないか
- 入る湖岸緑地に駐車場があるか、有料かどうか
- 近くの外来魚回収ボックスや回収いけすの場所
滋賀県の公式ページで、採捕禁止の区域とルールを確かめてから出かけてください。
11月の道具の選び方は11月のワームの選び方とリグのサイズに、岸から入るときの基本は琵琶湖のおかっぱりで入る場所の基本にまとめています。

