冬のバス釣りでワームを使うとき、水が冷たい時期はどのリグで沈めて、どう見せればいいのか迷いますよね。
結論から言うと、冬のワームはバスが冬を越す深い場所の底近くまで沈められるリグで選ぶと迷いません。おもりなしで落とすノーシンカー、底から少し浮かせるダウンショット、速く落とすネコリグの3つが軸になります。
この記事では、3つのリグの使い分けと組み合わせるワーム、冬にワームを使えない湖の決まりを順番に見ていきます。読み終えるころには、冬の釣行に持っていくワームとリグの組み合わせが決まります。
冬のバス釣りのワームは深い底へ沈める3つのリグで選ぶ

冬のバス釣りのワーム(柔らかい樹脂でできたルアー)は、バスが冬を越す深い場所の底近くまで沈められるリグで選ぶと迷いません。リグ(ワームに針やおもりを付けた仕掛け)は、沈め方の違いで次の3つに分けて考えます。
- ノーシンカー:おもりを付けずワームの重さで落とす
- ダウンショット:針の下におもりを付け底から少し浮かせる
- ネコリグ:ワームに細いおもりを刺し、重めのおもりで速く落とす
3つとも、狙うのは底の近くです。違うのは、落ちていく間を見せるのか、高さを保って探るのか、速く落として一瞬の動きを見せるのかという見せ方です。
同じ底近くでも、見せ方の違いでリグを選び分けると、その日の湖に合わせて手を変えやすくなります。冬に使うメタルバイブやシャッドなど、ワーム以外のルアーは冬のバス釣りで使うルアーの選び方で紹介しています。
冬のバス釣りのワームを底へ沈める理由は?霞ヶ浦の水は5℃台まで下がる

ワームを底へ沈めるのは、冬のバスが深い場所にいるからです。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移動します。厳寒期には、沈木その他の障害物の間で群をなして越冬します。
冬の湖がどれくらい冷えるかは、霞ヶ浦の数字が分かりやすい例です。茨城県水産試験場内水面支場の湖沼観測では、湖心の水深0.5mの水温は次のように下がっています。
- 令和7年12月1日:12.4℃
- 令和8年1月7日:5.7℃
- 令和8年2月2日:5.5℃
2月2日は水深4mでも5.1℃で、表層とほとんど変わりません。12月1日から1月7日までの間に、湖心の表層は12.4℃から5.7℃まで下がりました。
米国魚類野生生物局は、オオクチバスは通常、水温が華氏41度(摂氏5℃)を下回ると餌を食べないとしています。真冬の霞ヶ浦は、バスが餌を食べなくなるとされる5℃の近くまで冷えます。遠くから追わせるより、底近くにいるバスの目の前までワームを届ける組み立てが合う季節です。
水温とバスの動きの関係は、ブラックバスの適水温と季節の目安にまとめています。
冬のバス釣りのワームをおもりなしで落とすならノーシンカー

おもりを付けずにワームだけを落とすなら、ゲーリーヤマモトのヤマセンコーが基準になります。メーカーのゲーリーインターナショナルは、ヤマセンコーはノーシンカーを最も得意とすると説明しています。
落ち方にも特徴があります。頭と尾の太さの違いから、前後で異なる波動を出してクネクネと落ちていくワームです。ノーシンカーは落ちていく間そのものを見せるリグなので、底に着くまでの時間も見せ場になります。
ヤマセンコーは2インチから7インチまであり、大きさが違うだけでほぼ同じデザインです。サイズは、次のような条件で使い分けるとよいとされています。
- バスのサイズ
- 水の透明度
- フィッシングプレッシャー(釣り人が多く、バスが警戒している度合い)やバスのコンディション
- ベイト(バスが食べている小魚など)のサイズ
冬に合うインチ数までは決められていません。水の澄み具合や、その湖のバスが食べている小魚の大きさから選ぶと、この使い分けに沿います。3インチのヤマセンコーは1パック10本入りです。
冬のバス釣りのワームで底近くを探るならダウンショット

底から少し浮かせた高さを保ちながら探るなら、ダウンショットが向きます。O.S.Pのスタッフの宮本洋平さんは、狙った高さを一定で引くことができるのはダウンショットだけだとしています。
よさは、ボトム(水底)から少し浮いた状態のまま、一定の高さで効率よく探れることです。冬のバスは深い場所の障害物の間で冬を越すので、底から離しすぎずにワームを通せるのは心強いところです。
深い場所を探るときは、おもりを重くする考え方もあります。宮本さんは、ヘビーダウンショットでは10gのウェイトを基本に使っているとしています。
ただ、浮いてくるバスもいます。宮本さんは、水温が下がりきった冬はベイトフィッシュが少しずつ浮いてくるため、コンディションの良いバスほど中層や浅い場所へ浮いてくるイメージで釣りをしているとしています。
組み合わせるワームの例が、ゲーリーヤマモトの2.5インチのレッグワームです。メーカーは、フックサイズ#3のオフセットフック(軸の途中が曲がったワーム用の針)かマスバリ(小さな針)で、ダウンショットリグやジグヘッドなどで使うとしています。季節を問わず使えるサイズ感で、弱った小魚の動きを再現するワームと説明されています。
冬のバス釣りのワームを速く落として見せるならネコリグ

底まで素早く落として一瞬の動きを見せるなら、ネコリグが選択肢になります。ネコリグは、ワームにネイルシンカー(ワームに刺して使う細いおもり)を入れる仕掛けです。
O.S.PがHPシャッドテール2.5inの特筆すべき使い方に挙げているのが、2.2gのシンカーで素早く落とすリアクションネコリグです。リアクションは、目の前の速い動きに思わず口を使わせる狙い方を指します。
同じワームは、ダウンショットやネコリグでシェイク(竿先を小刻みに揺らす操作)すると、テールが力強く震えて水を押します。0.3g程度のシンカーを入れて泳がせる使い方もあり、入れるおもりの重さで、泳がせるか速く落とすかを選べます。
サイズは2in・2.5in・3.1in・3.6in・4.2inの5つです。シリーズの王道の使い方はダウンショットなので、前の節のダウンショットにもそのまま回せます。
冬のバス釣りのワームは河口湖・西湖・芦ノ湖では使えない

河口湖と西湖、芦ノ湖では、漁協がワームの使用を禁止しています。河口湖・西湖・芦ノ湖へ行くときは、ワーム以外のルアーを用意しておくと安心です。各湖の漁協によると、禁止が始まった日は次のとおりです。
- 河口湖:平成19年5月1日から
- 西湖:平成20年10月1日から
- 芦ノ湖:平成12年3月1日から
河口湖漁業協同組合は、根掛かりなどで湖底に残されたワーム類による影響を懸念しています。環境保護の観点と、トラウト類など他の魚が食べてしまうことを防ぐためのルールです。
西湖では、スピナーベイトやラバージグに軟質プラスチック製の疑似餌を付けて釣ることも禁止されています。
西湖には、冬に関わる決まりがもう1つあります。西湖漁業協同組合によると、ブラックバスの解禁期間は3月1日から12月31日までで、それ以外の期間は禁漁期間です。真冬の1月と2月は、この禁漁期間にあたります。
河口湖では、11月20日から翌年3月20日までの期間、漁協が図で示すエリアがフライフィッシング専用エリアになります。範囲は、標柱で示す区域の湖岸から50mの沖合いまでです。
芦ノ湖では、釣りをする時は事前に遊漁料を支払い、遊漁証を携帯します。河口湖では、釣りをする前に遊漁券・遊漁税券を必ず購入します。決まりは変わることがあるので、出かける前に河口湖漁業協同組合の公式ページで確かめてください。
冬のバス釣りのワームで釣ったバスは戻せない県がある

県によっては、釣ったブラックバスを戻すことが禁じられています。外来生物法そのものは、その場で放すことを問題にしていないので、釣る場所の決まりを知っておくと安心です。
環境省の外来生物法に関するQ&Aでは、特定外来生物に指定されていても釣りはできるとしています。釣った魚を持って帰って飼うことや、移動させて放流することは禁じられています。
埼玉県では、内水面漁場管理委員会の指示で再放流が禁じられています。オオクチバス・コクチバス・ブルーギル・チャネルキャットフィッシュを釣ったら、その河川湖沼と連続する水域に再び放してはいけません。
霞ヶ浦について茨城県は、釣れた特定外来生物はその場でリリースするか、締めて持ち帰るよう案内しています。霞ヶ浦・北浦では、釣り対象に関わらず遊漁券の購入は不要です。冬に向かう霞ヶ浦の水温の動きは、霞ヶ浦の11月から12月の水温の下がり方で紹介しています。
まとめ:冬のバス釣りのワームは沈め方と湖の決まりで選ぶ

冬のバス釣りのワームは、バスが冬を越す深い場所の底近くへ、どう沈めて見せるかで選びます。落ちる間を見せるならノーシンカー、高さを保つならダウンショット、速く落とすならネコリグです。リグを先に決めてからワームを選ぶと、持っていく数を絞りやすくなります。
- 行き先の湖でワームが使えるかを見ておく
- 3つのリグからその日の見せ方を決める
- リグに合わせてワームとサイズを選ぶ
- 釣ったバスの扱いを県の決まりで確かめる
出かける前に、行き先の湖の漁協や県の公式ページで、ワームの使用と釣ったバスの扱いの決まりを見ておくと安心です。冷たい水の底でワームが止まる、その一瞬を待つのも冬ならではの楽しみです。
