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冬のスピナーベイトはどう巻く?大きいブレードでゆっくり一定に引くのが基本

winter-bass-fishing-spinnerbait のアイキャッチ画像

冬のスピナーベイトは、水が冷たい時期にも出番があるのか。寒くなると小さく軽いルアーに持ち替えたくなる一方で、巻いて大きいバスを狙う釣りも捨てがたいですよね。

結論から言うと、冬はブレードの大きいスピナーベイトを選び、通したい深さをゆっくり一定に巻くのが基本です。冷たい水のバスは、速く動くものを追いきれないとされるからです。

この記事では、冬のバスの居場所から、ブレードと重さの選び方、巻く速さ、狙う岸の形までを順番に見ていきます。読み終えるころには、冬の水辺でどのスピナーベイトをどう巻くかが決まります。

目次

冬のスピナーベイトは大きいブレードでゆっくり一定に巻く

冬のスピナーベイトのルアー
R. Henrik Nilsson(CC BY 4.0)

冬のスピナーベイトは、大きめのブレードを選び、通したい深さを引ける最低の速さで一定に巻くのが基本です。水温が下がったバスは速いものを追いきれないため、止めて見せるか、ゆっくり一定に見せる必要があります。

冬はもう巻き物の季節ではない、と思うかもしれません。でもエバーグリーンのプロスタッフの清水盛三さんは、冬から春先までの水温の低い時期に欠かせないルアーの1つに、スピナーベイトのDゾーンパワーブレードを挙げています。表層から底まで水深を選ばず、スローローリング(ゆっくり一定に巻くこと)やリフト&フォール(持ち上げては沈めること)など、いろいろな使い方ができるのが理由です。

清水さんは、冬のバスは水温が低く、速く移動するものにはついてこられないと話します。だから止めないなら、スローに一定のスピードで巻くのが冬のスピナーベイトの軸になります。

バスの側から見ると、この話は筋が通ります。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深い所へ移ります。厳寒期には、沈木などの障害物の間で群れになって冬を越します。

米国魚類野生生物局の資料には、水温が華氏41度を下回ると、ふつうは餌を食べないとも書かれています。冷え込むほど、速く追わせる釣りは分が悪くなります。バスが動く水温の境目を知っておくと、その日の巻く速さの見当がつけやすくなります。

ただ、清水さんは冬でもいきなり深場に手を出さず、まず岸際の浅い所を巻くそうです。数は少ないものの、冬でも大きいバスは浅い所にいるという考え方です。冬のバスがどこに集まりやすいかは、冬のバスの探し方と居場所の考え方も参考になります。

冬のスピナーベイトはブレードを大きくすると同じ深さをゆっくり引ける

冬のスピナーベイトのブラックバス

ブレードが大きいほど水の抵抗が増え、同じ深さをよりゆっくり引けます。速く巻けば釣れる時期のモデルより、ブレードを一段大きくしたモデルのほうが、冬のスローな巻きに合わせやすくなります。

清水さんは、スピナーベイトは釣れないときほどブレードを大きくしていくと話します。タフなときほど、ゆっくり引きたいからです。小さく軽くしていく他のルアーとは逆の発想で、ここが冬のスピナーベイトのおもしろいところです。

清水さんによると、同じ1/2ozのDゾーンでも、ブレードはノーマルモデルがフロント#2・リア#3、パワーブレードがフロント#4・リア#5です。ブレードが大きいぶん水の抵抗が増え、同じ深さをよりゆっくり引けるとしています。重さを3/4ozに上げる手もありますが、ヘッドが重くなるぶん、浅い所を引こうとすると巻く速さが上がってしまうそうです。

使い分けの目安も示されています。普通に速く巻いて釣れる時期はノーマルの1/2oz、バスの反応が鈍いときはパワーブレード、という分け方です。

エバーグリーンのDゾーンパワーブレードは、トルクがあって抵抗の大きいブレードで、ノーマルモデルより浅い所をスローに引けると説明されています。推奨のタックルは、ミディアムライト〜ミディアムヘビーの6′0″〜7′0″のベイトロッドに、フロロカーボン8〜16lbかナイロン10〜20lbです。

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冬のスピナーベイトの重さは通したい深さで選ぶ

冬のスピナーベイトのルアー

重さは、通したい深さで選びます。重いヘッドは深い所まで届きますが、浅い所をゆっくり引こうとすると速く巻くことになります。重さだけを替えられるシリーズなら、使い心地をそろえたまま深さを替えられます。

O.S.PのHIGH PITCHER(ハイピッチャー)は、重さの選択肢が多いスピナーベイトです。1/4oz(7.0g)・5/16oz(9.0g)・3/8oz(11.0g)・1/2oz(14.0g)・5/8oz(18.0g)・1oz(28.0g)がそろっています。

ハイピッチャーは、1/4oz・5/16oz・3/8oz・1/2ozの全モデルでワイヤーとフックを共通にしています。メーカーの説明では、5/16ozから1/2ozはブレードを共通にして、同じ使用感のまま深さを釣り分けられるようにしたそうです。ウエイトごとに色の違うビーズが付いていて、ボックスの中ですぐ重さを選べるのも、寒くて手がかじかむ日にはありがたい作りです。

もっと深い所を通したいときの話もあります。

一般的な1ozのスピナーベイトがスローロールで通せるのは、水深4〜5mだとされています。ハイピッチャーの1ozは、ミディアムリトリーブで6mに届き、スローリトリーブでは8mを超えるそうです。この1ozでは、テストの結果、振動の弱いDW(ダブルウィロー)をラインナップから外したそうです。

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冬のスピナーベイトは通したい深さを引ける最低の速さで巻く

冬のスピナーベイトのブラックバス

O.S.Pのスタッフの辻井伸之さんは、スピナーベイトの使い方は一定の速さで巻くスローロールが中心だとしています。ここでのスローロールとは、そのスピナーベイトで通したい深さを引ける最低の速さのことです。

通す高さの目安も話しています。通す高さは、バスがいるであろう位置より30〜50cmほど上を意識しているそうです。清水さんも、冬の浅い所では底を狙うのではなく、目で見えるか見えないかぎりぎりの深さをゆっくり引くのがコツだとしています。

気をつけたいのは、遅くしすぎることです。スピナーベイトは本来、ゆっくり引くほど、深くするほどブレードの回転が落ちます。スピナーベイトに何より必要なのはブレードがしっかり回り続けることで、回転が鈍いとアピールが弱くなるといいます。

ヒラ打ち(ルアーを横に倒すような動き)のような余計な動きも要らないとしています。警戒していない小魚のように、淡々と通すほうが食わせる機会が広がるという考え方です。

巻く速さが決まったら、あとはどのコースを通すかです。ルアーを通すコースの考え方も合わせて読むと、冬の一投をどこに通すかが組み立てやすくなります。

冬のスピナーベイトは急に深くなる岸をトレーラーフック付きで巻く

冬のスピナーベイトのブラックバス

冬の浅い所で狙い目になるのは、岸の角度が急でストンと落ちている所です。

清水さんは、リザーバー(ダム湖)なら砂利や岩など何でもよく、バスが縦に動きやすい所を釣っていくそうです。

こうした場所を、底に当てるのではなく、目で見えるか見えないかぎりぎりの深さでゆっくり通します。バスが上下に動く通り道の上を、ブレードの光と振動で通していくイメージです。

もう1つ、清水さんが冬のスピナーベイトに「絶対必要」とするのがトレーラーフック(後ろに足すもう1本の針)です。パワーブレードには#1のトレーラーフックを使い、上下ともゴムで留めて遊ばせないそうです。1本足しておくだけの小さな手間なので、冬に出かける前に付けておくと安心です。

岸から狙うときの立ち位置の考え方は、おかっぱりで狙う場所の選び方にもまとめています。

冬のスピナーベイトを追わないときは?バスの近くへ送り込むルアーに替える

冬のスピナーベイトのルアー

スピナーベイトを投げてもバスが追ってこないときは、バスが動きたくない状態と考え、より近くへ送り込めるルアーに替える手があります。辻井さんは、チェイス(ルアーを追ってくること)が無いときの替え方を挙げています。クランクベイトやシャッド(どちらも水中に潜って泳ぐプラスチックなどのルアー)、季節で使い分けるラバージグなどを、バスのより近くへ送り込む展開です。

逆に、追ってくるのに食わないのは活性が低いからではなく、食わせきれていない釣り人の側のミスだと、辻井さんは捉えています。

厳寒期のバスは深い所の障害物の間に集まりやすいので、追わない日は深い所を丁寧に探る釣りへ切り替えるのが自然な流れです。冬に持って行きたい他のルアーは、冬のバス釣りのルアーの選び方で紹介しています。

冬のスピナーベイトで釣ったバスは持ち帰り方に決まりがある

冬のスピナーベイトのブラックバス
Quinn(CC BY 4.0)

冬に釣れた1匹も、扱い方には決まりがあります。オオクチバスは外来生物法の特定外来生物に指定されています。環境省のQ&Aでは、特定外来生物に指定されていても釣りはできるとしています。

禁止されるのは、例えば釣った魚を持って帰って飼うことや、移動させて放流することです。

その場で放すことについても、都道府県によっては、条例で外来生物のキャッチアンドリリースを禁止している場合があります。行き先の都道府県でリリースが禁じられていないかを出かける前に見ておくと、釣れた後に迷いません。

決まりは変わることがあるので、出かける前に環境省の公式ページも確かめておくと安心です。

まとめ:冬のスピナーベイトはブレードと重さを決めてからゆっくり巻く

冬のスピナーベイトのブラックバス

冬のスピナーベイトは、ブレードの大きさと重さで「どの深さをどれだけゆっくり引けるか」を先に決め、あとはブレードが回り続ける最低の速さで一定に巻くのが基本です。速く巻けない冬だからこそ、道具の側でゆっくり引ける条件を作っておくと、迷わず巻き続けられます。

出かける前の準備は、次の順番がおすすめです。

  1. ブレードを一段大きくしたモデルを1つ用意する
  2. 通したい深さに合わせて重さを選ぶ
  3. トレーラーフックを付けておく
  4. 追わない日のために、深い所を探るルアーも持って行く

行き先の都道府県でバスのリリースが禁じられていないかも、出発前に見ておくと安心です。表層を引く巻き物との使い分けはバズベイトとスピナーベイトの違いで、冬の釣り全体の組み立ては冬のバス釣りの攻略の流れで読めます。

冷たい水の中をゆっくり回るブレードに、ひったくるような重みが乗る1匹を楽しみに、冬の水辺へ出かけてみてください。

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