水温が下がってくると、夏と同じルアーでは反応が返らない日が出てきます。ボックスを開けても何を結ぶか決まらず、時間だけが過ぎていくのではないでしょうか。
結論から言うと、晩秋のバス釣りのルアーは、種類を覚えるより選ぶ順番を決めたほうが早く絞り込めます。国立環境研究所によると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移動します。魚のいる深さが変われば、届かせ方から決め直すことになります。
この記事では、沈む速さ・水の濁り・餌の大きさ・止める間という4つの軸を順番に決める手順を整理します。読み終えるころには、その日の水を見てルアーを絞り込む道筋が分かります。
晩秋のバス釣りのルアーは4つの軸で選び分ける

晩秋のバス釣りのルアーは、次の4つを順番に決めると絞り込めます。
- 沈む速さ:どの水深を通すかを決める
- 水の濁り:気づかせる力の強さを決める
- 餌の大きさ:ルアーの大きさを寄せる
- 止める間:同じ場所で見せられるかを決める
この順番にしているのは、届かないルアーは大きさも動きも意味を持たないためです。最初に魚のいる深さへ届くものを選び、そこから濁りと餌で細かく合わせます。
国立環境研究所によると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移動し、厳寒期には沈木その他の障害物の間で群をなして越冬します。深さが変わる時期は、ルアーの種類より先に通す水深を決めると、選択肢が一気に減ります。
魚がどこへ動くかから組み立てたい場合は、晩秋のバス釣りでバスの居場所がどう変わるかを先に読むと、この4つの軸を当てはめやすくなります。
晩秋のバス釣りのルアーは沈む速さで水深に合わせる

沈む速さは、通したい水深に合わせて決めます。水温が10℃前後になる晩秋のオオクチバスは深いところへ移動します。浅い場所を一定の速さで通り続けるルアーでは届かない場面が出てきます。
沈むルアーの代表がメタルバイブです。金属の薄い板におもりとフックを付けた形で、落とす時間の長さによって通す水深を変えられます。
O.S.PのOVER RIDEは、1/8oz.(3.5g)35mmから1/2oz.(14g)52mmまで5つのウエイトがあるメタルバイブです。同社は、最も軽い1/8oz.を主に水深1mから5m前後で使用するために開発したとしています。重さの違いがそのまま通せる水深の違いになるため、同じ形で重さ違いを持つと深さを刻めます。
同社は、リアクションについて、バスの動きが鈍い低水温期特有の釣りだとしています。水温が下がっていく晩秋は、落として跳ね上げる誘い方が選択肢に入る時期にあたります。
晩秋のバス釣りのルアーは水の濁りで強さを変える

水が濁っている日は、気づかせる力の強いルアーに替えます。濁った水は見通しが利かないため、光の反射や振動で存在を伝えられるルアーのほうが、同じ距離からでもバスに届きます。
スピナーベイトは、回転するブレード(金属の板)が光と波動を出すルアーです。
ノリーズのクリスタルSは、3/8oz.と1/2oz.の2つのウエイトがあるスピナーベイトで、タンデムウィローリーフブレードを採用しています。同社は、Vブレードの大きく取ったフラット面が生み出すフラッシングは、大きな反射光を一方向に一瞬だけ放つとしています。濁りが強い日ほど、光と振動を出す部品が付いたルアーから試すと、反応の有無を早く確かめられます。
反対に水が澄んでいる日は、強いルアーが見切られる場面もあります。その日は次の軸である大きさで合わせ直すと、手数が残ります。
晩秋のバス釣りのルアーはバスが食べているものに大きさを寄せる

ルアーの大きさは、バスが食べているものに寄せます。国立環境研究所によると、オオクチバスはオイカワやヨシノボリ類などの魚類、エビやザリガニ類などの甲殻類を主食とします。水生昆虫や水面に落下した陸生昆虫、鳥のヒナまで捕食します。
食べているものが小さな魚なら、細長い形で大きさの近いルアーが候補になります。シャッドは、小魚に似せた小型のプラグ(硬い素材のルアー)です。
ジャッカルのSOUL SHAD 58SPは、全長58mm・重さ5.5gのサスペンドタイプで、潜行深度は約1.5mです。同社は、高速リトリーブのほか、中層でのストップ&ゴーやトゥイッチアクション(竿先で小刻みに動かす誘い方)が有効としています。大きさを寄せるときは長さと潜る深さを一緒に確かめると、1つ目の軸で決めた水深から外れません。
甲殻類を食べている水域では、細長い形より丸みのある形が合う場面もあります。何を食べているかは、岸際で跳ねる小魚や、水に落ちた虫の有無から読み取れます。
晩秋のバス釣りのルアーは止める間を作れるものを残す

巻き続けるルアーだけでなく、その場で止めて見せられるルアーを1つ残します。晩秋のバスは深いところへ移り、厳寒期には障害物の間で群をなして越冬します。動きの鈍った魚には、通り過ぎるルアーより同じ場所にとどまるルアーのほうが向く場面があります。
止める間を作りやすいのが、ワーム(柔らかい樹脂でできたルアー)を使ったダウンショットリグです。おもりを先に沈め、ワームだけを底から浮かせた状態で細かく動かせます。
ケイテックのシャッドインパクトは、2インチから5インチまで4つのサイズがあるワームです。同社は、ジグヘッドやダウンショットでシェイクすることにより、タイトでキレのあるローリングアクションを生み出すとしています。止める間を作るルアーは、巻いて反応が無かった場所をもう一度通すために置いておくと、探り直す手が増えます。
4つの軸のうち、この軸だけは「替える」ではなく「残す」と考えると組み立てやすくなります。巻いて広く探り、気配のあった場所を落として確かめる流れが作れます。
晩秋のバス釣りのルアーで釣ったバスは持ち帰り方に決まりがある

晩秋のバス釣りのルアーで釣ったバスは、生きたまま持ち出せません。オオクチバスは外来生物法の特定外来生物に指定されています。環境省によると、禁止されるのは、例えば釣った魚を持って帰って飼うことや、移動させて放流することです。
その場で放すキャッチ・アンド・リリースは問題なく、その場で締めた上で持ち帰って食べることも問題ないとされています。ただし都道府県によっては、条例により外来生物のキャッチアンドリリースを禁止している場合があります。出かける先の都道府県でリリースが禁じられていないかを先に調べると、現地で迷いません。
変わることがあるので、出かける前に環境省の公式ページで確かめてください。
まとめ:晩秋のバス釣りのルアーは4つの軸で組み立てる

晩秋のバス釣りのルアーは、沈む速さ・水の濁り・餌の大きさ・止める間の4つを順番に決めると絞り込めます。持っていく種類を増やすより、決める順番を固定するほうが現地で迷う時間は短くなります。
現地では次の順に確かめると組み立てやすくなります。
- 通したい水深を決めて、沈む速さを合わせる
- 水の濁りを見て、気づかせる力の強さを決める
- 岸際の小魚や虫から、ルアーの大きさを寄せる
- 止めて見せられるルアーを1つ残す
出かける前に、環境省の公式ページで釣った魚の扱いと、行き先の都道府県の条例を確かめてください。
季節の進み方でルアーを持ち替える考え方は秋のバス釣りで持ち替える5種類のルアーの選び方にまとめています。ワームのリグとサイズから組み立てたい場合は、11月のバス釣りのワームのリグとサイズの選び方が参考になります。
