冬のラバージグは、水が冷たい時期にどう使えばいいのか。種類が多くて、どれを結んで投げればいいか迷いますよね。
結論から言うと、冬はバスの居場所に合わせてラバージグのタイプを選び、ゆっくり見せるのが基本です。ラバーが水の抵抗になり、沈むのも動くのもゆっくりになるからです。
この記事では、冬のバスの居場所から、4つのタイプの使い分け、巻く重さ、吊るし、トレーラーまでを順番に見ていきます。読み終えるころには、冬の水辺でどのジグをどこに投げるかが決まります。
冬のラバージグはボリュームとゆっくりした動きで大きいバスに効く

冬のラバージグは、ラバーが水の抵抗になって、沈む速さも着底後の動きもゆっくり見せられるルアーです。トレーラー(ジグに付けるワーム)でボリュームも出せるので、動きの鈍った冬のバスにじっくり見せられます。
寒くなると、バスは釣れなくなる一方だと思うかもしれません。でもジャッカルのコラムで西村嘉高さんは、気温や水温が下がって多くのバスが活性を下げる中、大きいバスほど大胆に動いていると話します。寒さで釣りが終わるわけではない、と思えると少し気が楽になります。
ラバージグの効き目は、「ボリュームアピールとスローアクション」の2つだといいます。ワームだけの仕掛けよりボリュームが増えて見つけてもらいやすく、ラバーの抵抗で沈み方と着底後の動きがゆっくりになる。水温が下がった浅い所で結果が出たのは、この2つのおかげだと振り返っています。
季節ごとの使い分けの全体像は、ラバージグの季節ごとの使い分けで読めます。冬はその中でも、ジグのゆっくりした動きが生きる季節です。
冬のラバージグは深場の障害物の間と中層に浮いたバスを狙う

冬のバスは深い所へ移り、障害物の間に群れて冬を越すとされます。ただ、急な冷え込みのあとは、大きいバスが中層に浮いて口を閉じることもあります。冬のラバージグは、底の障害物と中層の2つを狙い分けると考えると整理しやすくなります。
国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋に深い所へ移ります。厳寒期には、沈木などの障害物の間で群れになって冬を越します。ラバージグを底の障害物に沿って通すのは、この居場所に合わせた狙い方です。
米国魚類野生生物局の資料には、水温が華氏41度を下回ると、ふつうは餌を食べないとも書かれています。冷え込むほど、速く追わせる釣りは分が悪くなります。バスが動く水温の境目を知っておくと、その日にどこまでゆっくり見せるかの見当がつきます。
一方で、エバーグリーンのプロスタッフの清水盛三さんは、冬型の冷たい北風による急な水温低下やターンオーバー(湖の水の上下が入れ替わること)に目を向けます。そうした変化のあとは、大きいバスは中層に浮いて口を閉ざしてしまうと話します。
そうしたバスは下へワームを追いかけていかず、底を釣っていると小さいバスばかりになる、という見方です。底だけでなく中層も選択肢に入れておくと、冬の手が増えます。
冬のラバージグは4つのタイプを場面で使い分ける

冬のラバージグは、次の4つのタイプを、水の濁り、深さ、根掛かりの多さ、カバー(ブッシュや倒木などの覆い)の有無で使い分けます。
- キャスティングジグ:濁りや動きの鈍い大きいバスに
- フットボールジグ:深場や根掛かりの多い岩場に
- スイムジグ:障害物の上を根掛かりさせずに引きたいときに
- スモールラバージグ:小さいベイト(バスの餌になる小魚やエビ)やカバーの中に
ここでの使い分けは、ジャッカルのコラムで西村嘉高さんが示したタイプ別の場面をもとにしています。
キャスティングジグは濁りと動きの鈍い大きいバスに
キャスティングジグ(投げて底を探る標準的なラバージグ)にトレーラーを付けると、ボリュームが増え、同じ重さの仕掛けよりゆっくり沈みます。動きもゆっくり見せられます。
西村さんはこの組み合わせを、バスの数が少ないエリアで目立たせたいとき、水が濁ったとき、動きの鈍い大きいバスにゆっくり見せたいときに使うとしています。冬の「数は少ないけれど大きいバス」に向き合うときの基本の1本です。
フットボールジグは深場と根掛かりの多い岩場に
フットボールジグは、深場で小さいベイトに似せて見せたいときや、岩場のように根掛かりが多いエリアで出番があります。ラバーの浮力が根掛かりをかわしてくれるのが強みです。
ラバーの抵抗で細かく動かしながら、移動距離を抑えて見せられるのも冬向きのところです。深場で動きの鈍いバスにも、じっくり見せる時間を作れます。
スイムジグは障害物の上を根掛かりさせずに引きたいときに
スイムジグは、立ち木やウィード(水草)の上を、根掛かりさせずに引きたいときに使います。泳がせても姿勢が安定し、ラバーの抵抗でゆっくり引けます。
同じ層を同じ速さで引き続けられるのも、このタイプの持ち味として挙げられています。中層に浮いた冬のバスに見せるなら、このタイプです。スイムジグの使いどころと時期もあわせて読むと、季節ごとの違いがつかめます。
スモールラバージグは小さいベイトとカバーの中に
スモールラバージグ(スモラバ)は、ベイトが小さいときのカバー攻めや、水が濁ったときに使います。小さくてもボリュームがあり、ラバーの浮力で根掛かりをかわしやすいのが効き目とされています。
ジャッカルのシャギーは、1.8g・2.7g・3.5gの3つの重さがあるスモラバです。中層で泳がせる、底で揺らす、カバーに吊るすのいずれにも使えるとされ、平らな面を持たせたヘッドは底で横倒れしにくい形です。冬に1つだけ小さいジグを持って行くなら、こうした使い道の広いものが便利です。
冬のラバージグを巻くなら底を這わせず中層を泳がせる

中層に浮いた大きいバスには、ラバージグをスピナーベイトのように巻いて使うスイミングジグが効きます。重さは、リザーバー(ダム湖)の岸を釣るなら3/8oz(ozはオンス。ルアーの重さの単位)を基準にして、少し深く通したいときは1/2oz、5/8ozへ上げ、底を這わせずに中層を泳がせます。
清水さんは、クランクベイトやスピナーベイトでは反応が無い状況の切り札に、スイミングジグのスイミングトゥルーパーを挙げています。1年中釣れるルアーだとしながらも、晩秋から冬のタフな状況では、この釣りでしか獲れない大きいバスがいると話します。
注意したいのは、底を這わせてしまうとスイミングジグの働きをしなくなること。バスは下から突き上げてくるので、とにかく中層を泳がせます。
使い方は、投げて巻くだけで十分動きます。何かに当たったときや、引っ掛かって外れた瞬間に不規則に動きやすいのも特徴です。その瞬間が、バスに食わせるきっかけになるといいます。
ロケでは、3.2インチのシャッドテール系のワームを付けていました。
タックルの基本は、リールがギヤ比6:1程度のミディアムギヤ、ラインがフロロカーボン16lbあたりです。スイミングトゥルーパーは1/4ozや5/8ozなどの重さがあり、フックはいずれも#4/0。フックがジョイント式なので、トレーラーの大きさに合わせてフックを替えられます。
冬のラバージグでカバーを狙うならスモラバを吊るして一点で揺らす

カバーの中で浮いているバスには、スモールラバージグをブッシュや倒木にラインごと掛けて吊るし、その場で揺らして見せます。底まで沈めずに、バスのいる深さでジグを止めておける釣り方です。
ジャッカルのビークは、この「吊るし」専用に作られたスモラバです。ブッシュやレイダウン(水に倒れ込んだ木)にラインを引っ掛けて狙いたい深さを保ち、一点でシェイクして、浮いたバスに口を使わせるためのジグだと説明されています。
重さは2.3g・3.3g・4.3gの3つ。トレーラーは、RVバグ1.5インチをはじめ、ジャッカルの2〜3インチクラスのワームに合うとされています。冬にカバーの奥で動かないバスへ、ジグのほうから近づいて見せられるのが、吊るしの心強いところです。
ワームで反応が無いときは冬のラバージグにトレーラーを付けて替える

同じ場所をワームの仕掛けで探って反応が無いときは、冬のラバージグにワームをトレーラーとして付けて投げ直します。ボリュームとゆっくりした動きで、もう一度見せ直せます。
ジャッカルのコラムで西村さんは、浅い所の縦の障害物をファイボス3.8インチのフリーリグで長い時間探ったときの話を書いています。フリーリグはワームの前にオモリを付けた仕掛けの一つで、このときはバイト(バスが食いつくこと)がありませんでした。そこでラバージグにファイボス3.8インチを付けて釣り直すと、沈黙を破るようにバイトが出始めたそうです。
効いた理由は、ボリュームが増えてバスに見つけてもらいやすくなったことと、ラバーの抵抗で動きがゆっくりになったこと。ラバージグとトレーラーの組み合わせをローテーションの中で意識すると、大きいバスに会えるチャンスも増えるそうです。
ファイボスの3.8インチは5本入りで、推奨フックはオフセット(針先をワームに隠しやすい形の針)の#2/0・3/0です。着底すると、大きなパドルが水を押しながら倒れ込むワームです。
冬のラバージグで釣ったバスは持ち帰り方とリリースに決まりがある

冬のラバージグで釣ったバスは、持ち帰って飼ったり、別の場所へ移して放したりすることが禁じられています。オオクチバスが外来生物法の特定外来生物に指定されているためで、釣りそのものはできます。
環境省の外来生物法に関するQ&Aには、都道府県によっては条例でキャッチアンドリリースを禁止している場合もある、と書かれています。冬の貴重な1匹ほど、その場でどう扱うかを先に決めておきたいところです。
国立環境研究所の侵入生物データベースには、多数の都道府県で、漁業調整規則によりオオクチバスの移殖放流が禁止されているとも書かれています。
決まりは変わることがあるので、出かける前に環境省のQ&Aと行き先の都道府県の決まりを確かめてください。
まとめ:冬のラバージグはバスの居場所でタイプを選びゆっくり見せる

冬のラバージグは、バスが底の障害物にいるのか、中層に浮いているのか、カバーの中にいるのかでタイプを選び、ゆっくり見せるのが基本です。居場所を先に決めてからジグを選ぶと、冷たい水の中でも迷わず投げ続けられます。
出かける前の準備は、次の順番がおすすめです。
- 底を探るキャスティングジグかフットボールジグを用意する
- 中層を巻くスイミングジグを、ダム湖の岸なら3/8ozを基準に用意する
- カバーに吊るすスモラバを1つ入れておく
- ワームで反応が無いときのトレーラーを持って行く
行き先の都道府県でバスのリリースが禁じられていないかも、出発前に見ておくと安心です。冬のルアー全体の組み立ては冬のバス釣りのルアーの選び方で、巻き物との使い分けは冬のスピナーベイトの巻き方で読めます。
冷たい水の中でゆっくり揺れるラバーに、重みがずしりと乗る1匹を楽しみに、冬の水辺へ出かけてみてください。
