11月に入ると、10月まで反応のあったワームが急に効かなくなることがあります。いつもの1本を投げ続けてよいのか、それともサイズを落とすべきなのか、迷っていないでしょうか。
結論から言うと、11月のバス釣りのワームは、水温が10℃前後まで下がったかどうかで入れ方を変えます。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移動します。
この記事では、主食に形を寄せるワームの選び方と、サイズ展開の読み方、深さから決める3つのリグを整理します。読み終えるころには、手持ちのワームのどれをどう入れるかが決まります。
11月のバス釣りのワームは水温10℃を境に入れ方が変わる

11月のワーム選びは、カレンダーの日付ではなく水温で切り替えます。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移動します。冷え込みの早い年と遅い年があるため、日付だけで決めると入れる深さがずれます。
同じデータベースでは、繁殖期は水温16〜20℃前後の春から初夏とされています。産卵に向かう時期と、深いところへ移る時期では、目安になる水温がはっきり違います。水温計で10℃前後を確かめてから入れる深さを決めると、判断のぶれが小さくなります。
水温が下がったあとにバスがどこへ移るかは、晩秋のバス釣りで変わる居場所とルアーで整理しています。
11月のバス釣りのワームは主食の魚とエビに形を寄せる

ワームの形は、バスが普段食べているものに寄せて選びます。国立環境研究所によると、オオクチバスはオイカワやヨシノボリ類などの魚類と、エビやザリガニ類などの甲殻類を主食にしています。魚の形と甲殻類の形、この2つが形選びの土台になります。
群馬県水産試験場の調査では、最も多く食べられていたのはヨシノボリで、スジエビやザリガニなどのエビ類もかなりの割合で捕食されていました。ヨシノボリは水底に張り付いて暮らす魚です。水底をなめるように動かせる形を軸に据えると、最も多く食べられていたヨシノボリに、形と動かし方を近づけられます。
同じ試験場の調査によると、オオクチバスは全長で約5cmの稚魚期を過ぎると、生きた魚やエビ類を選択的に食べるようになります。形を合わせる考え方そのものは、秋のバス釣りのワームを餌の形から選ぶでも扱っています。
11月のバス釣りのワームはサイズ展開の中から一段下を選ぶ

手持ちのワームは、同じ名前のまま複数のサイズが用意されていることがほとんどです。いつも使っている番手の一段下を1パック足しておくと、落ちる速さと入る深さを細かく調整できます。メーカーの公式情報で、何インチが選べるのかを先に確かめます。
細い形:ストレートワームのサイズ
ストレートワームは、細い棒状の形をしたワームです。O.S.Pのドライブクローラーは、3.5インチ・4.5インチ・5.5インチ・6.5インチ・9インチの5サイズが用意されています。O.S.Pは、形状と素材硬度と比重のバランスから自発的クロールアクションを新開拓したと説明しています。
ジャッカルのフリックシェイクは、2.8インチから9.8インチまで6つのサイズがあります。ジャッカルによると、ソルト配合の高比重ソフトマテリアルを採用し、フォール(ルアーが沈むこと)時のナチュラルなバイブレーションを生み出す作りです。
ゲーリーヤマモトのカットテールワームは、3.5インチから10インチまで7つのサイズが並びます。ゲーリーインターナショナルは、無造作にカットされたようなテールが、フォールやスイミング時に垂直尾翼の役割をなすと説明しています。同じ製品のまま一段下の番手に替えるだけでも落ち方は変わります。
魚の形:シャッドテールワームのサイズ
シャッドテールワームは、尾が平たく、巻くと水を押して泳ぐ形のワームです。O.S.PのHPシャッドテールは、2インチ・2.5インチ・3.1インチ・3.6インチ・4.2インチの5サイズが用意されています。O.S.Pは、ただ巻き(一定の速さで巻くこと)とシェイキング(竿先を小刻みに動かすこと)の両立を前提にした小型シャッドテール系ワームだと説明しています。
一回り大きい形が欲しいときは、同じO.S.Pのドライブシャッドに3.5インチ・4インチ・4.5インチ・6インチの4サイズがあります。小型と中型を1つずつ持てば入れる深さの幅が広がります。
11月のバス釣りのワームは3つのリグで深さを作り分ける

同じワームでも、仕掛けを変えると届く深さと見せ方が変わります。11月は次の3つで深さを作り分けます。
- 深いところを止めて見せるダウンショット
- 岸際を縦に落とすネコリグ
- 中層を泳がせるジグヘッド
狙う深さから仕掛けを決めると、ワームの種類を増やさずに探れる範囲が広がります。
リグ1:深いところを止めて見せるダウンショット
ダウンショットは、針の下におもりを付け、水底におもりを置いたままワームだけを漂わせる仕掛けです。水温が10℃前後まで下がって深いところへ移ったバスに対し、同じ場所で長く見せられます。おもりを動かさずに糸だけをたるませると、ワームはその場で揺れます。
リグ2:岸際を縦に落とすネコリグ
ネコリグは、ストレートワームの頭におもりを差し込み、頭から落として立たせる仕掛けです。岸際の浅いところから、少し深くなる境目までを縦に探れます。落とす場所を少しずつ沖へずらして刻むと、バスが止まっている深さを絞り込めます。
水の色が濁って見えるときは、水が上下に入れ替わっていることがあります。仕組みと釣り方の変え方は、ターンオーバーで水が濁ったときの釣り方で扱っています。
リグ3:中層を泳がせて反応を見るジグヘッド
ジグヘッドは、おもりと針が一体になった仕掛けで、ワームを中層で泳がせられます。巻く速さを落として同じ層を通すと、動きの鈍い時期でも見せる時間を長く取れます。
11月のバス釣りのワームで釣ったバスは持ち帰れない

釣ったバスを生きたまま持ち帰ることはできません。環境省によると、オオクチバス・コクチバス・ブルーギルは外来生物法に基づく特定外来生物に指定されています。特定外来生物は、飼育・栽培・保管および運搬が原則禁止されています。
一方で、野外で捕まえた特定外来生物をその場ですぐに放すことは、外来生物法の規制の対象にはなりません。放すか持ち帰るかではなく、生きたまま運ばないことが法律上の線引きになります。
ただし、再放流そのものを禁じている都道府県があります。栃木県では内水面漁場管理委員会の指示により、県全域でオオクチバス・コクチバスその他オオクチバス属の魚類・ブルーギル・チャネルキャットフィッシュの再放流が禁じられています。埼玉県でも内水面漁場管理委員会の指示で、県内の公共用水面全域において、採捕した河川湖沼およびその連続する水域に再び放してはならないとされています。
特定外来生物の扱いは変わることがあるので、出かける前に環境省の公式ページで確かめてください。
まとめ:11月のバス釣りのワームは水温と深さで決める

11月のワーム選びは、水温10℃前後という区切りを先に置き、形とサイズ、そして仕掛けの順に決めます。仕掛けは狙う深さから決めると迷いが減ります。
出かける前は、次の順に確かめると準備が整います。
- 水温計で当日の水温を測り、10℃前後かどうかを確かめる
- 主食の魚と甲殻類のどちらに寄せるかで形を決める
- 手持ちの製品のサイズ展開から一段下の番手を選ぶ
- 狙う深さに合わせてダウンショット・ネコリグ・ジグヘッドを選ぶ
釣りに行く前に、入る水域の都道府県が外来魚の再放流を禁じていないかを、県の公式ページで確かめてください。居場所の考え方をもう一歩深めたいときは水温10℃を境にした晩秋のルアー選びを、色で迷ったときは秋のバス釣りのルアーカラーの決め方を合わせて読んでみてください。
