冬の朝マズメ(日の出の前後の時間)、寒い中を早起きして出かける価値はあるのでしょうか。それとも日が高くなるのを待ったほうがいいのか、迷うところですよね。
結論から言うと、冬の朝マズメは朝だけに賭けるより、日中まで続けるつもりで組むのが向いています。冬の朝マズメは、天気予報で朝の最低気温を出す時間帯に入るためです。
この記事では、冬の朝マズメが何時ごろ来るのかと、朝から日中までの釣りの組み立て方を順番に見ていきます。読み終えるころには、次の冬の釣行を何時に始めて、どこまで続けるかを決められます。
冬の朝マズメは釣れる?朝だけに賭けず日中まで続ける

冬の朝マズメは、夏のように「朝いちばんが勝負」とは言い切れません。気象庁の予報用語では、「明日朝の最低気温」を明日0時から9時までの最低気温としています。
一方で、浅い池は早く温まり、バスはその小さな水温の変化に反応して活発になるとされます。ニュージャージー州の魚類野生生物部の水産生物学者が、冬のバス釣りの記事で書いていることです。冬の朝マズメは、日が当たる日中までの入り口と考えると、組み立てやすくなります。
朝から入るなら、朝いちばんの数投で帰らず、日が当たってからの時間まで残しておくのがおすすめです。冬全体の考え方は、冬のバス釣りで押さえたい季節の攻め方にもまとめています。
冬の朝マズメは何時ごろ?12月と1月の日の出は6時台後半

冬の朝マズメは、東京の日の出で見ると12月から1月は6時40分前後から50分ごろです。国立天文台の暦要項では、東京の日の出は次のとおりです。
| 日付 | 東京の日の出 |
|---|---|
| 12月7日 | 6時37分 |
| 12月17日 | 6時44分 |
| 12月27日 | 6時49分 |
| 1月11日 | 6時51分 |
| 1月31日 | 6時42分 |
| 2月20日 | 6時23分 |
6月20日は4時25分なので、冬の朝マズメは夏よりずいぶん遅く来ることになります。早起きの負担が夏ほど重くないのは、冬の朝の数少ない良いところです。
2月に入ると日の出は少しずつ早まり、3月2日には6時10分になります。日の出の時刻は地域で前後するので、出かける土地の時刻も見ておくと計画が立てやすくなります。ちなみに12月7日の日の入りは16時28分で、冬は朝から夕方までが短い季節でもあります。
冬の朝マズメは朝の最低気温を出す時間帯に入る

冬の朝マズメは、天気予報で朝の最低気温を出す時間帯に入ります。気象庁の予報用語では、「明日朝の最低気温」を明日0時から9時までの最低気温としています。同じ予報用語では、放射冷却を「地表面の熱が放射によって奪われ気温が下がること」としています。
浅い池は早く凍る一方で早く温まるとされ、気温の影響を受けやすい釣り場です。冷え込んだ朝のあと、日が当たるまで待つ時間も釣りのうちと考えておくと気持ちが楽になります。
米国魚類野生生物局の資料では、オオクチバスは水温が5℃を下回ると通常は餌を食べないとされています。冬の朝マズメは朝の冷え込みの中で始まる時間と考えておくと、朝に反応が無くても焦らずにすみます。
冬の朝マズメは浅い池と深い湖で考え方が変わる

冬の朝マズメの考え方は、釣り場の深さで変わります。浅い池は冷えるのも温まるのも早く、深い湖やダム湖は気温の変化への反応がゆっくりです。
どちらの釣り場に行くかで、朝の時間の使い方を変えてみてください。
浅い池:早く冷えて早く温まる
浅い池は、早く凍る一方で早く温まるとされます。冷え込んだ朝は厳しくても、浅い池は水が温まるのも早い釣り場です。
バスは水温の小さな変化に反応して活発になるとされるので、浅い池では、朝は様子を見て日が差してからの時間に粘る組み立てが合っています。
深い湖:気温の変化への反応が遅い
深い湖やダム湖では、バスは気温の変化への反応が遅いとされます。ニュージャージー州の記事では、水深20フィート(約6m)を超える湖やダム湖をその例に挙げています。冬のバスは、水温が安定した湖の深い所にいるとされます。
同じ記事は、冬のバス釣りが初めてなら、深い湖やダム湖は避けたほうがよいかもしれないとしています。
国立環境研究所の侵入生物データベースでも、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋に深いところへ移動するとされています。厳寒期には、沈木などの障害物の間で群れになって越冬します。水温と居場所の関係は、ブラックバスの適水温と深場へ移る境目で詳しく扱っています。
とはいえ、深い所だけが答えではありません。エバーグリーンのプロスタッフ清水盛三さんは、寒いからといっていきなりディープ(深場)に手を出さず、まずは岸際のシャロー(浅場)を巻くと話しています。
数は少なくても、冬でも大きいバスはシャローにいるという考えです。深い湖でも朝はまず岸際の浅い所を一通り巻く、という順番なら、清水さんの考えに沿って朝マズメの時間を使えます。
冬の朝マズメはゆっくり通せるルアーを選ぶ

冬の朝マズメに投げるルアーは、ゆっくり通せるか、止めて見せられるものが向いています。冬は巻く速さを試すことが大事ですが、たいていは遅いほど良いとされます。
ニュージャージー州の記事では、冬の魚は餌を食べる範囲がずっと狭く、ルアーが頭に当たるほど近くを通さないと食わないことが多いとしています。浅い池なら、次の3種類があれば足りるとも書かれています。
- バイブレーション(巻くと細かく震える、リップの無いルアー)
- サスペンドのジャークベイト(止めると水中でその場にとどまる小魚の形のルアー)
- ジグ(おもりの付いた針にゴムの房を巻いたルアー)
清水盛三さんも、冬のバスは水温が低く、速く動くものについてこられないとしています。ジャークベイトのように止めるか、止めないならスローに一定の速さで巻く必要がある、という考えです。冬の朝はルアーを速く動かさず、バスの近くをゆっくり通すことを意識すると、少ない反応を拾いやすくなります。
ルアーの種類ごとの使い分けは、冬のバス釣りで使うルアーの選び方でも詳しく紹介しています。
冬の朝マズメに出るなら晴れの日を選ぶ

冬の朝マズメに出かける日を選べるなら、晴れの予報の日が向いています。ニュージャージー州の記事は、冬は晴れた日のほうが曇りの日より良いとしています。
晴れた日は朝の冷え込みが厳しくなることもありますが、日が昇れば日差しが届きます。
気象庁の予報用語では、「日中の最高気温」を9時から18時までの最高気温としています。朝マズメから入って日中まで続ければ、その時間帯にも竿を出せます。晴れの日を選び、朝から日中まで続けるのが、冬の朝マズメを生かしやすい形です。
寒い朝を乗り越えた先に、日の当たる暖かい時間が待っていると思えば、早起きも少し楽になります。
冬の朝マズメは凍った足場と落水に気をつける

冬の朝マズメは、足元の凍結と落水にいちばん気をつけたい時間です。ニュージャージー州の記事は、ボートを降ろすスロープはすぐ凍って非常に滑りやすくなるとしています。
ボートで釣るなら、まずライフジャケットを着るよう勧められています。水が冷たいので、落ちたら長くはもたないからです。落ちたときに備えて、着替えを持っていくことも勧められています。
O.S.Pのスタッフレポートも、テトラ(消波ブロック)の上で釣りをするなら、低水温時の落水は大変危険なので必ずライフジャケットを着用するよう呼びかけています。テトラの上から釣るときもライフジャケットを着けると、冷たい水への備えになります。
冷え込みが強い時期は、湖や池が凍っていることもあります。出かける前に、近くに住む人などに水面の様子を聞いておくと、無駄足を防げます。
まとめ:冬の朝マズメは日の出を見てから日中まで組み立てる

冬の朝マズメは、朝の最低気温を出す時間帯から始まります。朝だけで判断せず、日が当たる日中の時間までを1回の釣行として考えるのがコツです。
次の冬の釣行は、こんな順番で組むと迷いにくくなります。
- 出かける土地の日の出の時刻を見る
- 晴れの予報の日を選ぶ
- ライフジャケットを着けて、凍った足場に気をつける
- 朝は岸際の浅い所をゆっくり巻いて様子を見る
- 日が当たってからの時間まで粘る
出かける前の晩に、天気予報で翌朝の最低気温と日中の最高気温を見ておくと、その日の組み立てがぐっと決めやすくなります。
冬の釣りの道具選びは、次の記事も参考になります。
