秋のバス釣りに出かける前に、どのルアーを持っていけばよいか迷っていないでしょうか。店には多くの種類が並んでいて、秋に合うものを絞りきれないこともあります。
結論から言うと、秋のバス釣りでは巻いて広く探せるルアーを中心にし、季節の進み方に合わせて持ち替えます。初秋は岸辺の近く、晩秋は深い場所へと、バスの居場所が移るためです。
この記事では、秋に出番の多い5種類のルアーと、初秋から晩秋への持ち替え方を、公的機関の資料とメーカーの公式情報に沿って整理します。読み終えるころには、次の釣りに何を持っていくかが決まります。
秋のバス釣りは巻いて広く探せるルアーが中心になる

秋のバス釣りでは、スピナーベイト・チャターベイト・クランクベイト・バイブレーションのように、投げて巻きながら広い範囲を探せるルアーが中心になることが多いです。反応が薄いときは、シャッドテールワーム(尾が水を受けて左右に振れるワーム)でゆっくり見せる使い方を組み合わせます。
巻くルアーが選ばれやすいのは、秋のバスが餌を追って動き回る時期だからです。国立環境研究所によると、バスは春から秋にかけて水草地帯や障害物のある岸辺近くで、活発に餌を求めて動き回ります。
主な餌は、オイカワ・ヨシノボリ類などの魚や、エビ・ザリガニ類です。小魚やエビに似た動きで広い範囲を探せることが、秋のルアー選びの軸になります。種類ごとの基本は、バス釣りのルアーの種類と選び方で確かめられます。
秋のバス釣りは初秋と晩秋でバスの居場所が変わる

秋のバス釣りでは、初秋と晩秋でバスのいる場所が変わります。国立環境研究所によると、バスは秋まで岸辺近くで餌を追い、水温が10℃前後になる晩秋には深いところへ移ります。
さらに寒い時期には、沈木などの障害物の間で群れをなして冬を越します。この変化に合わせると、ルアーの持ち替え方は次のようになります。
- 初秋は岸辺の水草や障害物の周りを巻いて探る
- 反応が薄い日はワームでゆっくり見せ直す
- 晩秋は沈むルアーで深い場所を探る
水温が下がるにつれて、探る場所を浅い岸辺から深い場所へ移すと、季節の進み方に合わせやすくなります。10月の状況は10月のバス釣りの荒食いシーズンの攻略で、晩秋の深場の狙い方は11月のバス釣りのディープの狙い方で扱っています。
秋のバス釣りで出番の多いルアーは5種類ある

秋のバス釣りで出番の多いルアーは、次の5種類です。
- 障害物の周りを広く探るスピナーベイト
- 強い振動で存在を知らせるチャターベイト
- 浅い場所を一定の深さで巻くクランクベイト
- 沈めて深い場所を探るバイブレーション
- 反応が薄いときに見せるシャッドテールワーム
スピナーベイト:障害物の周りを広く探る
スピナーベイトは、針金の腕の先に金属の板(ブレード)が付いたルアーです。ブレードが回って光と振動を出し、針先が上を向く形のため、水中の障害物の周りを通しやすい特徴があります。
エバーグリーンのDゾーンは、メーカーの公式情報によると、3/8oz・1/2oz・3/4ozの重さがあるスピナーベイトです。ブレードは、ダブルウィローリーフ・タンデムウィローリーフ・ダブルインディアナの3つの組み合わせがあります。初秋の岸辺の障害物周りを広く探る場面で使いやすいルアーです。
チャターベイト:強い振動で存在を知らせる
チャターベイトは、おもりの付いた針の頭に金属の板を付けたルアーで、巻くと板が左右に揺れて強い振動を出します。ブレーデッドジグとも呼ばれます。
エバーグリーンのジャックハンマーはブレーデッドジグで、重さは3/8oz・1/2oz・3/4oz・1.2ozがあります。メーカーは、手元に響く明確な振動と、ブレードとヘッドがぶつかる低音のサウンドを特徴に挙げています。水草の周りや濁った水で、振動によってバスに気づかせたい場面で使われることが多いルアーです。
クランクベイト:浅い場所を一定の深さで巻く
クランクベイトは、口元の板(リップ)で水を受けて潜り、巻くと体を左右に振って泳ぐルアーです。浅い場所を狙う種類は、シャロークランクと呼ばれます。
O.S.PのBLITZ(ブリッツ)はシャロークランクで、メーカーの公式情報では全長53.0mm・重さ9.0g、浮力はHi Floating(よく浮く設定)です。巻く手を止めると浮き上がるため、浅い岸辺で障害物に当たったら、巻く手を止めてかわす使い方ができます。
バイブレーション:深い場所を沈めて探る
バイブレーションは、口元の板が無い平たい体で、巻くと細かく震えるルアーです。沈むタイプでは、沈める時間を変えることで探る深さを変えられます。
ジャッカルのTN60は、全長60mm・重さ12.7gのシンキング(沈むタイプ)のバイブレーションです。メーカーは低水温期に向けたルアーとして紹介しており、底の感触をつかむ使い方や、竿で持ち上げて沈める「リフト&フォール」に対応するとしています。水温が下がってバスが深い場所へ移る晩秋に出番が増えるルアーです。
シャッドテールワーム:反応が薄いときに見せる
シャッドテールワームは、尾の先が平たく広がり、ゆっくり引いても尾が左右に振れるワームです。巻くルアーに反応が無いとき、同じ場所をゆっくり見せ直す役割を持ちます。
ケイテックのSwing Impact(スイングインパクト)は、2インチから4.5インチまでのサイズがあるワームです。ジグヘッド・テキサス・キャロライナ・ダウンショットの各リグ(ワームに針やおもりを組み合わせる仕掛け)に対応します。
メーカーは、底を引きずる「ズル引き」や、弧を描いて沈める「カーブフォール」で泳がせる使い方を特徴に挙げています。巻くルアーで反応が無かった場所の探り直しに使いやすいワームです。
秋のバス釣りでは湖の水が上下に混ざる時期がある

秋のバス釣りの時期には、湖の水が上下に混ざることがあります。国土交通省の湖沼の資料によると、日本の多くの湖沼では秋に水面が冷えて表層の水温が下がり、重くなった表層の水が底層の水と混ざる大循環が見られます。
釣り人の間では、この時期の湖の変化をターンオーバーと呼ぶことがあります。同じ資料は、浅い湖沼では水温の層ができにくいとしています。浅い野池と深いダム湖では、秋の水の変わり方が同じとは限りません。
水が混ざることがバスの動きにどう影響するかは、今回確かめた公的機関の資料には書かれていません。深い湖で急に反応が変わった日は、探る深さとルアーを変えて試すのが、この時期の現実的な対応です。
秋のバス釣りで釣ったバスは持ち帰り方に決まりがある

秋のバス釣りで釣ったバスは、扱い方に法律の決まりがあります。国立環境研究所の侵入生物データベースでは、オオクチバス(ブラックバス)は外来生物法の特定外来生物とされています。
環境省によると、特定外来生物でも釣りはでき、禁止されるのは釣った魚を持ち帰って飼うことや、移動させて放流することです。釣ったバスをその場で放すキャッチ・アンド・リリースは、外来生物法の上では問題ありません。その場で締めて持ち帰り、食べることも問題ないとされています。
ただし、都道府県によっては、条例でキャッチ・アンド・リリースを禁じている場合があります。釣りをする都道府県の決まりも、あわせて確かめてください。
変わることがあるので、出かける前に環境省の公式ページで確かめてください。
まとめ:秋のバス釣りは季節の進み方でルアーを持ち替える

秋のバス釣りは、バスが岸辺近くで餌を追う初秋から、深い場所へ移る晩秋へと進みます。バスのいる深さに合わせてルアーを持ち替えることが、秋のルアー選びの判断の軸です。
- 巻くルアーとシャッドテールワームを1つずつ用意する
- 出かける時期が初秋か晩秋かで、最初に探る深さを決める
- 反応が無ければ、ルアーの種類と探る深さを変えて試す
- 釣ったバスを放すか締めて持ち帰るかを先に決めておく
出かける前に、釣りをする都道府県の公式ページで、釣ったバスの扱いの決まりを確かめてください。月ごとの状況やルアーの使いどころは、次の記事で扱っています。
