冬の大江川でバスを狙いたいけれど、寒い時期は反応が無く、どこで何をすればよいのか迷いますよね。漁協の決まりも気になるところではないでしょうか。
結論から言うと、真冬の大江川は最低水温期でバスの反応が乏しく、魚が散らばる川です。だからこそ、やる気のある浅場のバスに絞って粘るのが近道になります。
この記事では、冬の大江川の状況と狙い方、ダウンショットの使い方、海津市漁協の遊漁料と禁止区域を順番に見ていきます。読み終えるころには、冬の1尾に向けた1日の組み立てが見えてきます。
冬の大江川はバスの反応が乏しい!魚が散る川の特徴

真冬の大江川は最低水温期に入り、バスからの反応はかなり乏しくなります。釣具メーカーのティムコでフィールドスタッフを務める中鉢幸佑さんが、真冬の大江川と五三川をそう表しています。
大江川は五三川に比べて越冬に向いた場所が多く、足元から水深がある所も多いため、岸際で冬を越すバスも多いそうです。そのぶん魚が分散し、1か所あたりの数は薄め。釣れても、同じ場所で続けて釣れたことはほとんど無いそうです。
魚が散らばって1か所あたりの数が薄いことが、冬の大江川の難しさです。釣具メーカーDSTYLEのフィールドスタッフ、小林洋地さんも同じ見方です。水温がかなり冷たく、バスも低活性で釣果がなかなか遠いのが厳冬期の大江川だとしています。
バスそのものの性質も重なります。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋には深い所へ移ります。厳寒期には、沈木などの障害物の間で群れになって越冬します。
米国魚類野生生物局の資料には、水温が華氏41度(摂氏5℃)を下回ると通常は餌を食べない、とあります。冬に反応が乏しいのは、大江川だけの話ではありません。水温とバスの動きの関係は、冬のバス釣りで釣れない理由と居場所にまとめています。
冬の大江川はシャローのやる気のあるバスに絞ってやり切る

冬の大江川では、深い所も浅い所も続けて釣れる見込みは低いので、やる気のある浅場(シャロー)のバスを狙うのが最も効率的だと中鉢さんは考えています。越冬のバスが散っている川では、動ける魚に的を絞るという考え方です。
反応が無い日には、次の3つをついやってしまいがちだそうです。
- やたらとエリアを移動する
- 深場にも浅場にも手を出す
- ルアーをあれこれ替え続ける
そのうえで、冬の価値ある1本への近道は「やり切ること」に尽きる、としています。天候や水位、ほかの釣り人の動きを見て、その日いちばん可能性が高い場所と釣り方を決めたら、決めた場所と釣り方を最後までやり切る。迷いを減らすほど、1日の集中が続きます。
真冬なので外す日も多いものの、経験を重ねるにつれて確実に魚に触れる日が増えてくる、とも書かれています。1本の重みが大きい季節だからこそ、粘った末の1尾はうれしいものです。浅場の狙い方は、冬のシャローでバスを狙う考え方も参考になります。
冬の大江川のダウンショットは小さくしゃくって速く見せる

厳冬期の大江川で釣果を出している釣り方として、DSTYLEの小林さんはD2HOGのベビーダウンショットを挙げています。ダウンショット(糸の先にオモリ、その上に針を付けたリグ)を、カバーや杭などに撃っていく使い方です。道具はベイトフィネスタックル(軽いルアーを扱いやすくしたベイトリールの道具立て)を使います。
冬特有の使い方の1つ目は、シェイクではなく、小さくしゃくるようにリフト&フォール(ルアーを持ち上げては沈める動かし方)で動かすこと。冬のバスは食い気が少なくても、リアクション的な素早い動きには反応しやすいからです。じっくり見せるより、素早い動きで口を使わせる考え方です。
リーダーは10cm以下・シンカーは5〜7gにする
素早い動きを出すため、ダウンショットのリーダー(針からオモリまでの糸)は10cm以下と短めにします。そこに5〜7gのシンカーを合わせ、速い動きが出やすいセッティングにしています。
ダウンショットとほかのリグの使い分けは、冬のワームのリグの選び方で比べています。
大江川の水の濁りに合わせてワームの色を替える
大江川はもともと濁っている川ですが、天候などの影響で水質が変わりやすいのが特徴です。カラーが合っていないとショートバイト(バスが浅くくわえて離すこと)の原因になり、貴重な1本を逃しかねません。
そのため小林さんは、水質に合わせたカラーローテーションをとても重要だとしています。使い分けは次のとおりです。
- 普段:オレンジシュリンプ、ミミ/ナイトクローラー
- 普段より濁ったとき:バブルミミズ、ブラック
- 澄んだとき:シナモンブルーフレークなど
水の色が変わった日こそ、ワームの色を替えてみる価値があります。
大江川は海津市漁協の漁場!遊漁料は日釣400円

大江川は、海津市漁業協同組合(海津市漁協)の遊漁規則に区域が定められている川です。海津市も大江川を「バス釣りも出来るので多くの釣り客が訪れています」と紹介しています。
岐阜県が公開している海津市漁協の遊漁規則では、組合員でない人がこい・ふな・うなぎ・なまず・もろこを釣ることを「遊漁」としています。遊漁をするには、あらかじめ組合に申請して承認を受けなければなりません。申請は口頭かオンラインでできます。
遊漁に使える漁具・漁法は、手釣・竿釣(餌釣、毛針釣、ルアー釣、リール釣)・たも網(口径40cm以下)に限られます。遊漁料は次のとおりです。
| 区分 | 日釣 | 年釣 |
|---|---|---|
| 一般 | 400円 | 6,000円 |
| 小学生以下 | 無料 | 無料 |
遊漁料は組合が指定する遊漁証取扱所かオンラインシステムで納めるほか、釣りをする場所で漁場監視員に納めることもできます。取扱所は、組合の掲示板とウェブサイトで公表されます。
遊漁のあいだは遊漁承認証を持ち歩き、漁場監視員に求められたら見せます。ほかの釣り人や漁業者と適当な距離を保ち、迷惑になることをしないことも規則に書かれています。
遊漁のあいだは、漁場監視員の指示に従うことも規則で決められています。
ただし、規則が遊漁の対象に挙げる魚にブラックバスは入っていません。バスだけを釣るときの遊漁承認の扱いは、出かける前に組合に確かめるのが確実です。
遊漁料や区域は変わることがあるので、出かける前に海津市漁協の遊漁規則を確かめてください。
大江川には2月1日から12月24日まで遊漁できない区域がある

海津市漁協の遊漁規則は、大江川の万寿橋や七本戸橋から上流側に、2月1日から12月24日まで全魚種の遊漁をしてはならない区域を定めています。
万寿橋は、海津市海津町江東と同町福江とにかかる橋です。このほか、大江川橋より上流側などには、手釣・竿釣以外の漁法で遊漁をしてはならない釣り専用区もあります。
こい・ふななどを対象にした遊漁は、1月1日から12月31日までの間で、組合が定めて公表する期間に行うことになっています。
禁止区域の期間の外に、バス釣りでこれらの区域に入ってよいかは、規則には書かれていません。禁止区域の近くで竿を出すときは、前もって組合に確かめると安心です。橋の名前を目印に覚えておくと、現地で迷いにくくなります。
大江川で釣ったコクチバスは岐阜県の決まりで放せない

岐阜県では、コクチバスを釣ったら、その水域に放してはいけません。岐阜県内水面漁場管理委員会の指示で、区域は県内の公共用水面と、それにつながって一体になっている水面です。
この指示は、令和8年4月1日から令和11年3月31日までの3年間続けることが決まりました。釣ったコクチバスはその水域に放さない、と覚えておいてください。
オオクチバスは特定外来生物です。環境省によると、特定外来生物でも釣りはできますが、例えば釣った魚を持ち帰って飼うことや、移動させて放流することは禁じられています。冬のコクチバスの居場所は、冬のスモールマウスバスの探し方にまとめています。
冬の大江川は足元が滑る!落水に備えて複数人で釣る

冬の大江川で気をつけたいのは足元です。国土交通省は、水際の護岸や浅瀬の石のコケ、濡れた石やコンクリートはとても滑りやすいとしています。水際から3〜5mほど陸側に入る可能性があるときは、ライフジャケットを着けると落水などの危険度を大きく下げられます。
冷たい水の怖さは、海の例でも分かります。第八管区海上保安本部によると、管内で海中に転落した人の死亡率は1〜3月が60%、6〜9月が44%でした。原因には、冷たい海水によるパニックや意識の低下、低体温症などが挙げられています。
同じ発表では、備えとして次のことを勧めています。
- 滑りにくい靴とライフジャケットを身につける
- 複数人で行動する
- 最新の気象情報を入手し、悪天候なら無理せず中止する
- 連絡手段を確保しておく
ライフジャケットを着けて、できれば複数人で出かけると安心です。寒さへの備えは、冬のバス釣りの防寒着の選び方も合わせて読んでみてください。
まとめ:冬の大江川はシャローに絞って狙い、漁協の規則を守る

冬の大江川は、最低水温期でバスの反応が乏しく、魚が散らばる川です。だからこそ、やる気のあるシャローのバスに狙いを絞り、決めた場所と釣り方をやり切るのが近道になります。
出かける前と当日の順番は、次のとおりです。
- 海津市漁協の遊漁規則で、遊漁料と禁止区域・釣り専用区を確かめる
- バスだけを釣るときの遊漁承認の扱いを組合に確かめる
- 当日の天候・水位・釣り人の動きを見て、狙う場所と釣り方を1つに決める
- 釣ったコクチバスは放さず、岐阜県の決まりに従う
出かける前に遊漁規則と禁止区域を確かめることが、気持ちよく竿を出す第一歩です。
冬に向かう川のバスの動きは11月の川でバスが越冬場所へ移る流れで、近くの釣り場は入鹿池で冬のバスを狙う方法で紹介しています。
