冬の雄琴港でバス釣りをするなら、寒い時期のバスは湖のどこにいるのか、そもそも港で釣りをしていいのかが気になりますよね。
結論から言うと、冬の南湖のバスは、平らな場所より水深が急に変わる場所に集まると県の調査で考えられています。雄琴港は大津市の船着場で、沖の雄琴沖も南湖の水域として扱われています。
この記事では、冬の南湖のバスの居場所と水温、雄琴港で守りたい決まりごとを順番に見ていきます。読み終えるころには、冬の雄琴港へ出かける前に何を知っておけばよいかが分かります。
雄琴港のある南湖では冬のバスが水深の急に変わる所に集まる

冬の南湖のバスは、平らな場所より水深が急に変わる場所に集まると考えられています。滋賀県水産試験場は、2019年12月から翌2020年1月にかけて南湖の各所に刺網(網目に魚を掛けて捕る網)を入れて調べました。
その結果、水深の変わり方が大きい場所ほど、捕れる数も多い傾向がはっきり出ました。
水草の量や水温とは、はっきりした結び付きは出ませんでした。報告は、冬に網でバスを駆除するなら湖底の起伏、いわゆるカケアガリ(水深が急に深くなる斜面)を狙うのが有効としています。前の冬の調査でも、水深3〜4mの平らな水草帯より、急で深い場所のほうが多く捕れていました。
ただ、前の冬の調査のときは暖冬で水温が例年より高く、水草も少なかったため、特別な冬だった可能性も添えられています。網の調査なので釣りの釣果とは別物ですが、冬のバスが「起伏」に寄りやすいことは、釣り場を考えるときの手がかりになります。
雄琴の定点は平らな水草帯だった
2019年冬の調査では、雄琴にも網を入れる定点が置かれました。雄琴の定点は平坦な水草帯に網を入れた地点で、急な起伏の地点とは性格が違います。
雄琴沖は、同じ水産試験場が2020年4〜6月の調査でも、南湖の各所の1つとして延縄(長い縄にたくさんの針を付けて仕掛ける漁具)を仕掛けた場所です。冬の南湖で起伏が鍵になるなら、雄琴の周りでも平らな水草帯と水深の変わる場所を分けて考えると、狙いを絞りやすくなります。
矢橋沖の窪地では12月と1月に多く捕れた
冬にバスの親魚が集まる場所として調べられたのが、草津市矢橋町沖の窪地です。一辺約500m四方、水深約13mで、南湖で最大・最深の窪地とされています。
ここでは刺網で捕れる数が12月や1月に最も多くなり、そこから暦が進むにつれて減っていきました。延縄でも12月に捕れる数が再び増え、1〜2月にいったん下がったあと、3月に調査全体で最も多い21尾(60針あたり)を記録しています。
雄琴港は大津市雄琴と苗鹿の湖岸にある南湖の船着場

雄琴港は、大津市雄琴六丁目と苗鹿三丁目の地先にある船着場です。国土交通省近畿地方整備局の船着場リストでは、鉄製の桟橋(延長30.0m・奥行き3.0m)が3基と、係船護岸(船をつなぐための岸壁)がある港とされています。
桟橋は大津市の管理ではなく、民間事業者が使う物件です。最寄り駅はJRおごと温泉駅で、港までは1.39kmあります。電車で行くなら、おごと温泉駅から1.39kmと覚えておくと、歩くか車にするかを決めやすくなります。
雄琴港のある南湖の水温は2026年1月に5℃台まで下がった

南湖の冬の水は冷たく、2026年1月の表層は5℃台でした。水資源機構の琵琶湖定期水質調査(速報値)では、草津市側の志那沖の表層(水深0.5m)の水温は、2025年12月に9.2℃、2026年1月に5.3℃、2月に4.1℃でした。どれも月に1回の採水の値で、雄琴沖の値ではありません。
米国魚類野生生物局の資料は、オオクチバスは水温が華氏41度(摂氏5℃)を下回ると、ふつうは餌を食べないとしています。この冬の1月から2月の南湖は、バスが餌を食べる境目に近い水でした。
国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋に深い所へ移ります。厳寒期は、沈木などの障害物の間で群れになって冬を越します。
冬の魚は食う範囲がずっと狭く、ルアーを巻く速さはたいてい遅いほうがよいとされます。真冬の南湖では、深い起伏の近くをゆっくり探るイメージを持っておくと迷いにくくなります。北湖との水温の違いは、琵琶湖の冬の北湖と南湖の違いでまとめています。
雄琴港で釣りをしてよいかは出かける前に大津市へ問い合わせる

雄琴港で釣りをしてよいかは、管理者の大津市や滋賀県の公式情報では確認できませんでした。
滋賀県は雄琴港に外来魚回収ボックスを置いていますが、これは釣ったバスを入れる場所の案内で、釣りを認めたものではありません。船着場リストでは、雄琴港の問い合わせ先は大津市の路政課(077-528-2672)と道路・河川課(077-528-2782)です。出かける前に大津市の担当課へ問い合わせておくと安心です。
雄琴港で釣ったバスは戻さず港の回収ボックスへ入れる

琵琶湖で釣ったブラックバスは、湖に戻せません。滋賀県は「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」に基づき、琵琶湖でのブラックバスとブルーギルのリリースを禁止しています。県は、釣り上げたブラックバスやブルーギルを、琵琶湖をはじめ県内のすべての水域に戻してはいけないとしています。
雄琴港には、県の外来魚回収ボックスが2基(39番・40番)あります。釣ったバスは港の回収ボックスへ入れるのが基本です。
県の外来魚回収いけすで回収された外来魚は、堆肥として使われています。近くに回収ボックスやいけすが無いときは、その場で締めて持ち帰り、生ゴミとして処分します。
回収いけすに入れるまでの間、バケツやビクに生かしておくことは違反になりません。一方で、琵琶湖と一体でない別の場所へ生きたまま運ぶことは違反になるとされています。湖の岸辺の魚のほとんどを外来魚が占めるようになった今、持ち帰らずに回収ボックスへ入れる流れを決めておくと迷いません。
回収ボックスの場所は変わったり、なくなったりすることがあるので、出かける前に滋賀県の公式ページで位置図を確かめてください。
冬の雄琴港は落水に備える!濡れた護岸は滑りやすい

冬の雄琴港で一番気を付けたいのは、冷たい水への落水です。国土交通省は、水際の護岸のコケや、濡れた石・コンクリートはとても滑りやすいとしています。水際から3〜5mほどの所に入るなら、ライフジャケットを着けると落水の危険を大きく下げられます。
冬の水に落ちると長くはもちません。ニュージャージー州魚類野生生物部の冬のバス釣りの記事は、着替えを持っていくことと、手袋を忘れないことを勧めています。冷える日の岸釣りは、備えが多いほど落ち着いて竿を振れます。
駐車についても、滋賀県は路上駐車や私有地への無断駐車をしないよう求めています。早朝や夜に訪れるときは、車のエンジン音や話し声に気を付けます。ゴミや使い終わった釣り針・糸・ワームは、自分で持ち帰りましょう。
まとめ:冬の雄琴港は南湖のバスの動きと決まりを知って出かける

冬の南湖のバスは、水深が急に変わる場所に集まりやすいと考えられ、2026年1月の南湖の水温は5℃台でした。雄琴港は釣りの可否を公式情報で確認できない港なので、決まりを先に押さえておくことが、冬の釣行を気持ちよく終える近道です。
- 大津市の担当課に、雄琴港で釣りをしてよいかを問い合わせる
- 釣ったバスを入れる回収ボックス(39番・40番)の場所を確かめる
- ライフジャケット・着替え・手袋を用意する
- 車は路上や私有地に止めない
出かける前に、滋賀県の外来魚回収ボックスの位置図で、港のボックスがまだあるかを見ておくと安心です。
同じ琵琶湖の港の冬の様子は、彦根港の冬のバス釣りの狙いどころで紹介しています。行き先を比べてみると、冬の琵琶湖の楽しみ方が広がります。

