冬のリザーバー(ダム湖)は広くて深く、どこから手をつければいいのか迷います。岸からでも狙える場所は残っているのか、気になりますよね。
結論から言うと、冬のリザーバーのバスは水温が安定した深場に集まり、ダムに近い本湖の岬や、急に深くなる岸から探すのが近道です。数は少なくても、岸際に残る大きなバスもいます。
この記事では、冬のリザーバーでバスがいる場所と探す順番、ルアーの通し方、ダム湖ならではの注意を順番に見ていきます。読み終えるころには、広い湖のどこから投げ始めるかが決まります。
冬のリザーバーのバスは水温が安定した深場に集まる

冬のリザーバーのバスは、水温が安定した深い所に集まって冬を越します。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、オオクチバスは水温が10℃前後になる晩秋に深いところへ移ります。厳寒期には沈木などの障害物の間で群れをなして越冬します。
ニュージャージー州の魚類野生生物部の水産生物学者も、冬のバスは湖の深い所、いわゆる越冬場にいると書いています。同じ記事は、深い湖やリザーバーでバスを見つければ、まとまって群れているとも書いています。
冬のリザーバーは「探すのは大変でも、見つければまとまっている」釣りです。1匹釣れた場所の近くを、角度や深さを変えて丁寧に探る価値があります。
水深20フィート(約6m)を超える深い湖やリザーバーでは、バスは気温の変化への反応が遅いとされます。米国魚類野生生物局によると、オオクチバスは通常、水温が摂氏約5℃(華氏41度)を下回ると餌を食べません。寒い日が続いた後に冬のバス釣りで釣れない理由が気になったら、水温の目安から見直すと整理しやすくなります。
冬のリザーバーはダムに近い本湖の岬から探す

広い冬のリザーバーで迷ったら、ダムに近い下流側の本湖から探すのが1つの手です。ケンタッキー州魚類野生生物資源局の記事は、冬のコクチバス(スモールマウスバス)の話です。どこで探すか迷ったら、リザーバーのダムに近い下流側3分の1の本湖を釣るよう勧めています。
候補に挙がっているのは次のような場所です。
- 本湖に張り出した岬
- 旧河川の流れ筋に近い、本湖沿いの小さな入り江
- 小魚の群れの近くにあるなだらかな斜面
- 流れ筋のかけ上がり(水底が深い所から浅くなる段差)
大きなコクチバスは広い深場を隠れ家にしていて、本湖の岬や小さな入り江は、ボートを持たない釣り人も冬に岸から釣れるそうです。オオクチバスの話ではありませんが、ダムに近い本湖の岬は岸から立てる冬の候補として覚えておくと、広い湖でも投げ始める場所が絞れます。
小魚の居場所は、魚群探知機のほか、水面に飛び込むカモメでも見当がつくとされます。
深い湖やリザーバーでは、水底の起伏や小魚を映す魚探が魚を見つける鍵だとされます。ニュージャージー州の記事は、冬のバス釣りが初めてなら深い湖やリザーバーは避けたほうがよいかもしれないとも書いています。
魚探なしで岸から探すなら、岸から立てる本湖の岬から始めるのが無理のない順番です。冬のスモールマウスバスの居場所も、湖の深場の探し方の参考になります。
冬のリザーバーでも急な岸とカバーにはバスが残る

冬のリザーバーでも、数は少ないものの大きなバスが岸際に残っています。エバーグリーン公式サイトの記事で清水盛三さんは、冬でもいきなりディープに手を出さず、まず岸際のシャロー(浅い所)を巻くとしています。
狙い目として挙がっているのは、次のような岸です。
- 角度が急でストンと落ちている岸
- ガレ(崩れた岩)・砂利・岩の斜面
- 沖に立つ立ち木
どれも、バスが深い所と浅い所を縦に行き来しやすい場所です。冬のリザーバーの岸釣りは、すぐ深くなる急な斜面から投げ始めると、縦に動くバスの通り道を狙えます。
O.S.Pのスタッフレポートで茂手木祥吾さんは、リザーバーを意識した冬の釣りとして、カバー(障害物)での釣りを挙げています。使うのはテキサスリグで、ドライブクロー3インチに5グラム前後のシンカーの組み合わせです。低水温で活性の落ちたバスは、エサを吸い込む力が夏ほど強くないとも書いています。
同じレポートは、冬は冷たい水が重く下にたまり、水底のほうが冷たいことが多いため、バスは浮いていることが多くなるとしています。インレット(流れ込み)の周りは上流から冷たい水が入ることがあり、その傾向が強まるそうです。冬の浅い所の狙い方は、冬のシャローでバスを狙う2つの方法でも詳しく扱っています。
冬のリザーバーのルアーはゆっくり通すか縦に落とす

冬のリザーバーのルアーは、ゆっくり一定に通すものと、深場で縦に落とすものの2つに分けて考えると選びやすくなります。ニュージャージー州の記事は、冬は巻く速さを試すことが大事だが、たいていは遅いほど良いとしています。魚が餌を食べる範囲がずっと狭く、ルアーが頭に当たるほど近くを通さないと食わないことが多いそうです。
深場を縦に探るなら、魚がいる水深に合わせたジギングスプーン・サスペンドするジャークベイト・ジグが候補に挙がっています。ケンタッキー州の記事も、小魚の群れの近くにジギングスプーンやブレードベイト(金属板のバイブレーション)を落とすと、何匹か釣れることが多いとしています。30分ごとにルアーを替えるより、ゆっくり丁寧に探ることも勧めています。
メガバスのスタッフHASSYさんのブログは、リザーバーに限らずバイブレーションとメタルバイブで反応に差が出ることがあるとして、使い分けを試すよう勧めています。冬のリザーバーでの1回の釣行では、ただ巻きよりリフト&フォール(持ち上げて落とす動かし方)の反応が良かったと書いています。
岸際をゆっくり通すなら、スピナーベイトとスイミングジグが候補です。
清水盛三さんは、冬のバスは水温が低く速く動くものについてこられないとし、目で見えるか見えないかぎりぎりのレンジをゆっくり引くのがコツだとしています。エバーグリーンのDゾーンパワーブレードは、ブレードが大きく水の抵抗が増すため、同じレンジをよりゆっくり引けるスピナーベイトです。この時期はトレーラーフック(追加の針)が絶対に必要だとも書いています。
別の記事で清水盛三さんは、冬型の北風による急な水温低下やターンオーバーで、大きなバスはサスペンド(中層に浮いて止まること)して口を閉ざしてしまうとしています。その切り札として挙げているのが、巻いて使うラバージグのスイミングトゥルーパーです。リザーバーの岸の斜面を釣るなら3/8ozを基準に、少し深く通したいときは1/2oz・5/8ozを選び、ボトムを這わせずに中層を泳がせるのが使い方の要です。
冬のリザーバーで狙う日は晴れと曇りのどちらがいい?

冬のリザーバーで狙う日は、晴れと曇りのどちらとも言い切れません。ニュージャージー州の記事は、冬は晴れた日のほうが曇りの日より良いとしています。
一方、ケンタッキー州の記事はリザーバーのコクチバスについて、寒冷前線が通った直後の明るく晴れた日は、過ごしやすいが釣りには最悪の日だとしています。厚い雲が日光をさえぎると、捕食魚が獲物を待ち伏せしやすい条件になるという理由です。晴れか曇りかより、冷え込んだ直後を避け、天気が落ち着いた日を選ぶほうが、どちらの見方とも食い違いません。
水深の深いリザーバーでは、バスは気温の変化への反応が遅いとされます。O.S.Pのレポートも、冬の始まりは急に落ちる水温でバイトが減るが、一度水温が安定すれば、低いなりにまたバイトは増えるとしています。
時間帯については、ケンタッキー州の記事が、冬のコクチバス釣りでは午後3時30分から暗くなるまでが特に大事な時間帯だとしています。冬のコクチバス釣りは数より大きな魚を狙う釣りで、当たりの無い時間が長いのも当たり前とされます。朝から夕方までのつなぎ方は、冬の朝から日中までの組み立ても参考になります。
冬のリザーバーは落水の備えとダムごとのルールが要る

冬のリザーバーは水が冷たく、岸が急に深くなる所も多いため、落水への備えが欠かせません。ニュージャージー州の記事は、ボートで釣るなら次の3つを挙げています。
- ライフジャケットを着る
- 落水に備えて着替えを持っていく
- すぐ凍って滑りやすくなるスロープに気をつける
ダム湖は、ダムごとに管理者が利用のルールを決めています。宮城県が公開している七北田ダムの湖面利用のルールは、ダム湖には水深10m以上の場所や急に水深が変わる場所があるとしてライフジャケットの着用を求めています。
湖岸は急峻な斜面が多く、ダム湖へ安全に近づけるとは限らないとも書かれています。ほかに、ダム管理施設に近づかないことや、雨・濃霧・波のある日は湖面を利用しないことも求めています。
同じ宮城県の化女沼ダムのルールは、冬鳥の飛来を妨げないよう、冬期間(11月上旬から3月末)は利用を控えるよう求めています。特に日の出・日の入りの時間帯は、岸辺に近づくことも控えるよう求めています。
湖面利用禁止区域と堤体利用禁止区域は立入禁止です。冬のダム湖は、出かける前に管理者の利用ルールを読んでおくと、現地で迷わずに済みます。
釣ったバスの扱いにも決まりがあります。宮城県では、宮城県内水面漁場管理委員会指示第1号により、ブラックバス等を採捕した者は採捕した水域に放してはならないとされています。環境省によると、特定外来生物に指定された魚でも釣ること自体はできますが、釣った魚を持って帰って飼うことや、移動させて放流することは禁止されています。
環境省は、都道府県によっては条例で外来生物のキャッチアンドリリースを禁止している場合もあるとしています。
寒さ対策の服装は、冬のバス釣りの防寒着の選び方にまとめています。
ルールは変わることがあるので、出かける前に環境省の公式ページで確かめてください。
まとめ:冬のリザーバーは深場と急な岸をゆっくり探る

冬のリザーバーのバスは深場に集まり、見つければまとまっています。広い湖では、ダムに近い本湖の岬と、すぐ深くなる急な岸に絞るのが判断の軸です。
- 行くダム湖の管理者の利用ルールを読んでおく
- ダムに近い本湖の岬か、急な岸から投げ始める
- ルアーはゆっくり通すか、深場で縦に落とす
- 冷え込んだ直後を避け、落ち着いた日を選ぶ
ライフジャケットと着替えを用意してから出かけると、冷たい水の日も落ち着いて釣りに向き合えます。リザーバーごとの冬の狙い方は、次の記事にもまとめています。
