9月に霞ヶ浦へ行こうと考えたものの、もう秋の釣りでよいのか、まだ夏の続きなのかが決めきれていないのではないでしょうか。調べるほど「9月は釣れにくい」という声も目に入ります。
結論から言うと、霞ヶ浦の9月上旬はまだ夏に近い水温です。茨城県の観測では、湖心の表層の水温が9月上旬に26.7℃や29.3℃と記録されています。
この記事では、茨城県の観測値と公式情報から、9月の霞ヶ浦の水温とアオコ、守る規則を整理します。読み終えるころには、出かける前に何を確かめればよいかが分かります。
霞ヶ浦の9月上旬は水温26℃台から29℃台の記録がある
霞ヶ浦の9月上旬は、まだ夏に近い水温です。茨城県水産試験場内水面支場の湖沼観測調査によると、湖心の表層の水温は令和8年9月2日が26.7℃、令和7年9月8日が29.3℃でした。
前後の月の記録も並べてみます。
- 令和8年8月5日:27.5℃
- 令和8年9月2日:26.7℃
- 令和7年9月8日:29.3℃
- 令和7年10月3日:24.5℃
9月上旬の霞ヶ浦は8月とあまり変わらない水温の記録がある一方、令和7年の10月上旬には24℃台まで下がっています。9月は、夏の水が残ったまま秋へ向かう途中の月です。
この観測は調査船で行われ、地点ごとの水温と溶存酸素量が月ごとに県のページで公開されています。全国的な9月の傾向は、9月のバス釣りの場所選びと釣り方で扱っています。
霞ヶ浦の9月の水温は年によって違う?

霞ヶ浦の9月の水温は、年によって違います。同じ9月上旬の湖心の表層でも、令和7年9月8日は29.3℃、令和8年9月2日は26.7℃でした。
令和8年9月2日は、9つの調査点の表層の水温がすべて26.4℃から27.6℃の範囲に収まっていました。湖心では水深5mでも26.5℃で、表層との差はわずかです。令和7年9月8日の湖心は、水深0.5mで29.3℃、水深5mで28.9℃でした。
前の年の9月の釣行記をそのまま当てにしないほうが、その年の状態に合わせて判断できます。9月の霞ヶ浦は釣れにくいと言われますが、その年の水温が夏と秋のどちらに近いかで前提が変わります。
霞ヶ浦は9月に水深5mまで酸素が行き渡っているか

霞ヶ浦の9月は、観測した湖心では水深5mまで酸素が行き渡っていました。令和8年9月2日の湖心の溶存酸素量(水に溶けている酸素の量)は、水深0.5mで7.0mg/L、水深5mで6.4mg/Lです。
茨城県水産試験場内水面支場は、魚介類が生息するには3mg/L以上あることが望ましいとしています。ただし、令和7年9月8日の観測では、9つの調査点の中で最も低い値が水深5mの3.7mg/Lでした。
霞ヶ浦は西浦と北浦、常陸利根川からなる湖で、茨城県霞ケ浦環境科学センターは平均水深を4m、最大水深を7mとしています。同じ9月でも、水深5mで溶存酸素量が3.7mg/Lまで下がった調査点がある年もあるため、水深だけで居場所を決めつけない見方が要ります。
水温が下がって水が上下で入れ替わる秋の現象は、バス釣りのターンオーバーの仕組みで扱っています。
霞ヶ浦の9月はアオコ情報で水の状態を確かめる
霞ヶ浦の9月は、出かける前に茨城県霞ケ浦環境科学センターのアオコ情報を見ておくと、水の状態が分かります。センターは、霞ヶ浦のアオコ(藍藻類という植物プランクトンが原因で起きるもの)の発生状況を調査し、アオコ情報として発信しています。
アオコレベルは、アオコの発生状況を目で見て把握するための指標です。センターの令和8年9月8日の調査でも、調べた地点の中にアオコレベル3相当のところがありました。濁りに合わせたルアーの色の選び方は、秋のバス釣りのルアーカラーの選び方が参考になります。
9月に入ってもアオコの調査結果は出ているので、出発の前日に最新の回を開いておくと、水の色の見当がつきます。
霞ヶ浦のバス釣りに遊漁券は要る?

霞ヶ浦でのバス釣りに遊漁券は要りません。茨城県は、霞ヶ浦・北浦では釣り対象に関わらず遊漁承認証の購入は不要としています。
ただし、茨城県によると、霞ヶ浦・北浦と河川では設定されている漁業権が異なります。漁業権が設定されている河川で漁業権対象種を釣る場合は、遊漁券が要ります。
湖の中でも、規則が無いわけではありません。霞ヶ浦北浦での釣りのルールは、霞ケ浦北浦海区漁業調整規則で定められています。遊漁券は不要でも、使える漁具と採捕禁止期間は決まっています。
一般の人が使える漁具・漁法は、次の5つに限られています。
- 竿釣り、手釣り(まき餌釣りを除く)
- たも網、さで網(船を使用しない)
- 投網(船を使用しない)
- やす、は具(船を使用しない)
- 徒手採捕
採捕禁止期間は、わかさぎ、しらうお、こい、からすがい、いけちょうがいについて決まっています。9月にかかるのは、4月11日から9月30日までのからすがいといけちょうがいの期間です。ブラックバスはこの一覧にありません。
大きさでも採捕の禁止が決まっています。こいは全長15cm以下、うなぎは全長23cm以下、からすがいといけちょうがいは殻長10cm以下のものを釣ったり捕ったりできません。
規則は変わることがあるので、出かける前に茨城県の公式ページで確かめてください。
霞ヶ浦で釣りができない場所はどう見分ける?

霞ヶ浦には、法令で釣りが禁止されている場所と、施設管理者が釣りや立ち入りを禁止しているか自粛を求めている場所があります。茨城県は、霞ヶ浦・北浦で釣りができる場所を次の3つに分けて示しています。
- 法令で禁止されている場所(保護水面、禁止区域)
- 施設管理者が釣りや立ち入りを禁止しているか、自粛を求めている場所(港、船溜まりなど)
- 上の2つ以外の、自由に釣りを楽しめる区域
保護水面と禁止区域は、水産動植物の保護育成の場として指定され、水産動植物を捕ることが禁止されています。県によると、堤防平場の表示があるほか、基点の周辺に標柱や看板、湖面上に浮標(点滅ブイ)が設置されています。
港や船溜まりなど施設管理者が制限している場所は、各区域の管理者に問い合わせるよう県が案内しています。岸に立つ前に周囲の表示と管理者の案内を確かめる手順を入れておくと、判断に迷いません。
霞ケ浦北浦水産事務所は釣り場のポイントなどの情報は把握しておらず、地元の釣具店などでの情報収集を勧めています。釣りのルールについての窓口は、茨城県農林水産部霞ケ浦北浦水産事務所漁業調整課(電話029-822-7269)です。
霞ヶ浦で釣ったバスはその場で再放流してよい

霞ヶ浦で釣ったブラックバスは、その場で再放流(キャッチ&リリース)できます。茨城県は、特定外来生物の放出(移植放流)は外来生物法で禁じられている一方、釣り上げた特定外来生物等の再放流は差し支えないとしています。
県は、ブラックバスなどの特定外来生物を生きたまま湖の外へ持ち出すことと、湖内へ持ち込むことは、外来生物法で禁止されているとしています。
ブラックバスなどの特定外来生物は、飼育も禁止されています。
堤防などに魚を放置したり捨てたりすることも、廃棄物の処理及び清掃に関する法律で禁止されています。釣ったバスは生きたまま持ち帰らず、岸にも置いていかないと決めておくと、その場で迷わずに済みます。
まとめ:霞ヶ浦の9月はその年の水温とアオコを見てから出かける

9月の霞ヶ浦は、夏の水温が残る年もあれば少し下がった年もあり、同じ9月でも前提が変わります。遊漁券は要らず、釣ったバスはその場で放せます。
その年の観測値を見てから夏の釣りか秋の釣りかを決めると、前の年の釣行記に引きずられずに済みます。
出かける前は、次の順に確かめてください。
- 茨城県水産試験場内水面支場の湖沼観測結果で、直近の水温と溶存酸素量を見る
- 茨城県霞ケ浦環境科学センターのアオコ情報で、最新の回を見る
- 保護水面と禁止区域の位置を、県の公式ページで確かめる
当日の朝は、入る場所の周りに釣りを制限する表示が無いかを確かめてから竿を出してください。
秋が進んだ後の霞ヶ浦や、同じ時期の別の水域も見ておくと、判断の幅が広がります。翌月の様子は霞ヶ浦の10月の水温と遊漁券の整理が、小さな水域なら9月の野池のバスの狙い方が手がかりになります。

