秋の琵琶湖へ出かけたいものの、夏と同じ場所を同じように探って反応が無く、どこから手を付けるか決めきれない。釣り上げたバスの扱いも、はっきりしないままではないでしょうか。
結論から言うと、秋の琵琶湖で変わるのは水そのものです。表層の水温が下がって夏の水の層が崩れ始め、9月1日から10月16日の台風期には水位も下げられます。
この記事では、秋の琵琶湖で変わる水の条件と守るルールを公式情報だけで整理します。読み終えるころには、出かける前に確かめることが決まります。
琵琶湖の秋は水温が下がって湖の水が混ざり始める

琵琶湖の秋は、夏にできていた水の層が崩れていく時期です。滋賀県琵琶湖環境科学研究センターによると、春から夏にかけて湖面から温められた水は、表層と深層の間に水温が急激に変わる水温躍層をつくります。秋から冬にかけて表層の水温が下がると、この水温躍層は弱まりながら徐々に深層へ下がっていきます。
水温躍層が深層に達してなくなると、湖水の混合が湖底まで進みます。表層から底層まで水温と溶存酸素(水に溶けた酸素)の濃度と水質が一様になる現象が、全層循環です。
秋の琵琶湖は、夏に分かれていた水が少しずつ混ざる向きへ動く時期です。水が動けば、魚の居場所を決める条件も夏のままではなくなります。
水が入れ替わるときに釣りをどう変えるかは、バス釣りのターンオーバーと水が入れ替わる仕組みでまとめています。
琵琶湖は9月から10月にかけて水位が下げられる

琵琶湖の水位は、9月1日から10月16日の台風期には基準水位マイナス0.3m以下に下げられます。天候だけで決まるわけではありません。滋賀県によると、水位の管理基準は平成4年3月に制定された瀬田川洗堰操作規則で定められています。
6月16日からの梅雨の時期は、基準水位マイナス0.2m以下とされています。秋の台風期は、そこからさらに低い水位で管理される設定です。
秋の琵琶湖は、制度として水位が下げられている時期にあたります。岸に立つ場所の水の深さは、雨の量だけでなくこの操作でも動きます。
琵琶湖の北湖と南湖は平均水深が約4mと約43mで大きく違う

琵琶湖は、南湖の平均水深が約4m、北湖の平均水深が約43mです。滋賀県によると、琵琶湖の規模は次のとおりです。
- 湖全体の面積は669.26平方キロメートル
- 南湖と北湖の面積比は1対11
- 最大水深は103.58m
同じ湖という言葉でくくれる水深の差ではありません。平均水深が約4mの南湖は、表層と深層に分かれる幅そのものが小さい水域です。
北湖と南湖のどちらへ向かうかは、水深の差を前提にして選ぶほうが、秋は筋が通ります。水温が下がる速さも、魚が深い場所へ移れるかどうかも、南北でそろうとは限らないためです。
岸から入れる場所そのものは、琵琶湖でのおかっぱりの入門と場所選びで扱っています。
琵琶湖の秋のルアーは広く探れるものから選ぶ

秋の琵琶湖では、広い範囲を短い時間で探れるルアーから選ぶと、その日の条件を絞り込みやすくなります。水が混ざる向きに動く時期は、魚の居場所を1か所に決め打ちしにくいためです。反応が出た深さと場所が見えてから、細かい釣りへ落とす順番が組めます。
ジャッカルのTN VIBRATION TN70は、全長70mm・自重18.0gのシンキングタイプです。水を細かく震わせて泳ぐバイブレーションにあたります。ジャッカルは、琵琶湖などの大型天然湖で使用頻度が高いルアーだと説明しています。
沖のウィードフラット(水草が生えた平らな場所)やマンメイドストラクチャー(人が作った構造物)を効率よく探る用途が挙げられています。
エバーグリーンのDゾーンフライは、1/4ozの超小型スピナーベイト(金属の羽根が回るルアー)です。エバーグリーンはバンクフィッシャーマン、つまり岸から釣る人に最適だと説明しており、岸から広い範囲を探る場面に向きます。
琵琶湖で釣ったブラックバスは湖に戻せない

琵琶湖で釣り上げたブラックバスやブルーギルは、琵琶湖をはじめ滋賀県内すべての水域に戻してはいけません。滋賀県によると、これは滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例に基づくものです。
釣り上げた外来魚は、湖岸や漁港などに設置されている外来魚回収ボックスや外来魚回収いけすに入れます。近くに回収ボックスや回収いけすがない場合は、その場で締めて持ち帰り、生ゴミなどとして適切に処分することとされています。
外来生物法で禁止される生きたままの運搬とは、外来魚が捕獲された水域と同一性・一体性のない別の場所に運び移すことをいいます。釣ったバスを生かしたまま別の水域へ持ち出すことはできません。
設置場所は入れ替わることがあるので、出かける前に滋賀県の公式ページで確かめてください。
琵琶湖のボート釣りには航行規制と適合証がある

琵琶湖でプレジャーボート(楽しみのために使う船)を出す場合は、滋賀県が琵琶湖ルールとして定める次の決まりがかかります。
- 航行規制水域内を航行してはいけない
- 従来型2サイクルエンジンを使用してはいけない
- 適合証を貼付しなければならない
- 外来魚をリリースしてはいけない
- 地域で定めたローカルルールを守らなければならない
遊漁、つまり仕事ではない釣りそのものにも別のルールがあります。滋賀県によると、琵琶湖や河川で遊漁をする場合は、滋賀県漁業調整規則・水産資源保護法・委員会指示などで守るべきルールが決められています。遊漁者が利用できる漁具・漁法には、竿釣および手釣が含まれます。
遊漁のルールは滋賀県の電子手帖FiShigaで調べられます。ボートで出るか岸に立つかにかかわらず、出かける前に目を通す先はここになります。
琵琶湖の岸に入るなら駐車できる場所から決める

琵琶湖の岸沿いには、県営の都市公園湖岸緑地が並んでいます。地域ごとに指定管理者が置かれ、湖東湖北地域は湖東湖北ゆうゆうパートナーズ、南湖東岸地域は南湖東岸ゆうゆうパートナーズが担っています。
駐車の条件は一律ではありません。滋賀県によると、北山田1・志那1南・志那1中・志那2の4か所には、ゲート式時間従量制の有料駐車場が導入されます。
岸に入る場所は、駐車できるかどうかを先に確かめてから決めるほうが、当日の組み立てが崩れません。現地で駐車できる場所を探し直すと、限られた時間がそこで減ります。
まとめ:琵琶湖の秋は水の変化とルールを先に確かめる

秋の琵琶湖で変わるのは、水温の下がり方と水位という水そのものの条件です。北湖と南湖では平均水深が大きく違うため、同じ秋でも向かう先で前提が変わります。
釣り方を決める前に、水の条件と守るルールを確かめておくと、当日の判断がぶれにくくなります。
出かける前は、次の順に決めると迷いが減ります。
- 北湖と南湖のどちらへ向かうかを決める
- 広い範囲を探れるルアーを1本用意する
- 外来魚回収ボックスと回収いけすの場所を調べる
- 入る予定の湖岸緑地の駐車の条件を確かめる
滋賀県の公式ページで、遊漁のルールと外来魚の回収場所を先に確かめてください。
季節ごとのルアーの持ち替えは初秋と晩秋でルアーを持ち替える考え方にまとめています。水が混ざった後の組み立ては水が入れ替わった後の釣りの変え方にまとめています。

