バス釣りは、季節によってバスの行動パターンが大きく変化するため、時期に合わせた戦略が釣果を左右する重要な要素となります。「バス釣りを始めたいけど、ベストシーズンはいつ?」「季節ごとにどんな釣り方をすればいいの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「バス 釣り 時期」「バス 釣り 季節」「バス 釣り シーズン」といったキーワードで検索されている方に向けて、日本におけるバス釣りの最適な時期や、季節ごとのバスの行動パターン、効果的な釣り方、ポイントなどを詳しく解説します。
バス釣りのベストシーズンは「春」と「秋」!
バス釣りを楽しむうえで、特に釣果が期待できるとされるのが、春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。それぞれの季節には、バスの行動に明確な特徴があり、狙いやすいタイミングといえます。
水温が上がり始める春は、冬の間じっとしていたバスが動き出すシーズン。とくに、産卵(スポーニング)を意識した大型のバスが浅場(シャロー)へと移動するため、サイズを狙う絶好のチャンスです。
夏の高水温から解放され、水温がバスにとって快適な状態に戻ってくる秋。冬に備えてたくさんのエサを食べようとする、「荒食い」の時期で、ルアーへの反応も良くなります。
とはいえ、これはあくまで目安。バス釣りは1年を通して楽しめます。季節ごとの変化を感じながら、それぞれのシーズンの魅力を探ることも、バス釣りの醍醐味です。
以降では、春夏秋冬、そして月別のバス釣りの特徴を解説していきます。
【季節別|月別】時期ごとのバス釣りの攻略法
春夏秋冬、それぞれの季節、さらに月ごとにバスの行動は細かく変化します。その時期の特徴を理解し、適切なアプローチを選ぶことが釣果アップのカギです。
春のバス釣り
冬の低活性期を終え、バスが動き出す生命感あふれる季節。産卵(スポーニング)が最大のキーワードとなります。
3月のバス釣り
水温が上昇し始める3月は、深場で越冬していたバスの一部が体力のある個体から浅場(シャロー)へ移動を始めます(プリスポーン初期)。ただし、水温はまだ不安定で、天候によって深場と浅場を行き来することもあるため、状況に応じた見極めが必要です。
狙い目となるのは、シャローへ続くブレイクライン(水深が急に変わる場所)や、日当たりの良いワンド(入り江)の奥など。サスペンドミノーのジャーク&ポーズや、シャッドプラグ、スイムベイト、フットボールジグなどで、ゆっくりと確実にアピールするスタイルが効果的です。日によるムラが大きい時期なので、柔軟に対応していきましょう。
4月のバス釣り
水温が15℃前後に安定してくると、本格的なスポーニングシーズンが始まります。オスは浅場にネスト(産卵床)を作り、メスを呼び込みます。産卵後はメスが体力を消耗して一時的に深場へ戻ることもありますが、オスは卵を守るためネスト周辺にとどまる傾向があります。
ネストが見えるときは、それを守るオスのバイトを誘う釣りが有効です。ダウンショットリグやネコリグ、スモラバなどでネストから少し離れた場所にアプローチし、しつこく誘うのがポイントです。 ネストが確認できない場合でも、シャローフラットや硬いボトムのエリアを丁寧に探ってみましょう。プリスポーンのバスには巻物系ルアーも反応しやすいです。
なお、ネストのバスを狙う際には必要以上にプレッシャーをかけず、釣った後はすぐにリリースするなど、資源保護への配慮も忘れずに。
5月のバス釣り
スポーニングが終盤を迎える5月は、産卵直後のアフタースポーンのバスが多くなります。体力を回復しようと、カバー周辺ややや深めのレンジでじっとしているバスがいる一方、回復した個体は積極的にベイトを追い始めるようになります。
この時期は、杭やアシ、倒木などのカバー周辺をスローに攻めるのが効果的。ノーシンカーワームやネコリグ、スモラバなどを使って、丁寧な誘いを意識しましょう。 また、活性が上がったバスには、小魚系のワームや小型トップウォーター、スピナーベイトなどの反応も期待できます。
夏のバス釣り
高水温との戦いになる季節。バスは快適な場所を求めて移動し、活動時間も限られてくるのが夏の特徴です。
6月のバス釣り
梅雨時期に入り、ローライト(曇りや雨)の日が多くなります。適度な雨は水温上昇を抑え、水中の酸素量を増やすため、バスの活性が上がりやすいタイミングになります。アフタースポーンから回復したバスも増え、積極的にエサを追い始めます。
ローライトコンディションでは、バスがカバーから離れてフィーディングすることもあるため、スピナーベイトやクランクベイトなどの巻物で広範囲を探るのが有効です。雨による濁りが入ったときは、波動の強いルアーや大きめのシルエットのルアーも力を発揮します。晴れた日はシェードを意識しつつ、トップウォーターでの釣りも楽しめる季節です。
7月のバス釣り
梅雨が明けると、本格的な夏が到来。水温が急上昇し、バスは涼しい場所を求めて移動します。日中は日陰(シェード)や水通しの良いカレント(流れ)のある場所、水深のあるディープエリアなどが中心になります。バスの活動時間は朝夕のまずめ時に集中する傾向が強まります。
シェード狙いが基本となるため、オーバーハング、アシ、橋脚などを、カバー撃ち用のワームやラバージグで丁寧に攻めましょう。朝夕のまずめ時には、ポッパーやペンシルベイトといったトップウォーター系ルアーで水面を意識した釣りが有効です。日中はディープレンジをダウンショットリグやキャロライナリグ、ロングワームのネコリグなどでスローに攻めるのがセオリーです。
8月のバス釣り
一年で最も水温が高くなる8月。バスの適水温を大きく超えるため、夏バテ気味になり食欲が落ちることもあります。朝夕の活動時間もさらに短くなり、日中の釣果は厳しくなることが増えてきます。また、表層と底の水がかき混ざる「ターンオーバー」が起きやすく、フィールド全体の活性が下がる場面も出てきます。
7月と同様に、シェード、カレント、ディープ、朝夕まずめをキーワードに釣り場を絞り込みましょう。より涼しく、水質の良いエリアを意識して選ぶことが重要です。トップウォーターへの反応が鈍いときは、虫パターンを意識した小型のワームやスモラバもおすすめです。ターンオーバーの影響を感じたら、インレット(流れ込み)など、フレッシュな水が入る場所を重点的に狙ってみてください。熱中症対策も万全に。
秋のバス釣り
暑さが和らぎ、バスの活性が再び上昇する絶好のシーズン。冬に備えてエサを荒食いするタイミングでもあり、釣果が期待しやすい季節です。
9月のバス釣り
残暑が続く日もありますが、朝晩は涼しくなり、徐々に秋の気配が感じられるようになります。水温も少しずつ下がり始め、バスは夏に避けていたエリアにも戻ってきて、広範囲に散る傾向が出てきます。ベイトフィッシュを活発に追いかけるようになるのもこの時期です。
まだ夏のパターンが効く場面もありますが、巻物を中心とした秋らしい釣りに移行しはじめます。スピナーベイト、クランクベイト、バイブレーションなどを使い、広範囲をテンポよく探るのが有効です。ベイトフィッシュが溜まりやすいワンドの入り口や岬周辺を重点的に狙ってみましょう。
10月のバス釣り
秋本番となる10月は、水温がバスの適水温(15〜20℃前後)に近づき、年間でも最もバスの活性が高まる時期のひとつです。 ベイトを追いかける「荒食い」の動きが目立ち、シャローからミドルレンジまでさまざまなエリアでチャンスがあります。
クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーション、チャターベイトなど、巻物ルアーをローテーションしながら、その日の当たりルアーやレンジを見つけていく釣りが中心になります。ベイトフィッシュのサイズに合わせたルアー選びも釣果を左右するポイントです。 状況によってはトップウォーターやビッグベイトにも反応があるため、攻めの選択肢を広げておきましょう。
11月のバス釣り
晩秋に入り、水温がさらに下がってきます。15℃を下回る日もあり、バスは徐々に深場(ディープ)へと移動を始めます。 浅場に残る個体もいますが、全体的にはディープエリアに集中しやすくなります。ターンオーバーが起きやすい時期でもあるため、水質の良し悪しにも注意が必要です。
この時期は巻物への反応が落ちることもあるため、リアクションバイトを意識した釣りが有効になります。シャッドプラグやメタルバイブレーションのリフト&フォールなどを使い、反射的なバイトを狙いましょう。ディープに隣接したブレイクラインや岩盤エリアでは、フットボールジグやヘビーダウンショットリグを丁寧に通すアプローチも効果的です。
冬のバス釣り
バスの活性が最も低くなる厳しい季節。しかし、狙い方を絞れば価値ある一匹に出会えるチャンスもあるのが冬の魅力です。
12月のバス釣り
冬本番に入り、水温が10℃を下回るようになると、多くのバスは水温が安定しやすい深場のストラクチャー(障害物)周りにとどまり、ほとんど動かなくなります。 捕食行動も少なくなりますが、目の前を通るルアーには反応することがあります。
ディープフラットやハンプ(湖底の盛り上がり)、岩盤などの越冬スポットを、メタルバイブレーションのリフト&フォールやフットボールジグ、ヘビーダウンショットリグなどで狙います。非常にスローかつ丁寧な操作がカギで、わずかなアタリも逃さない集中力と高感度なタックルが求められます。
1月のバス釣り
一年で最も水温が低くなる時期。バスの活性はさらに下がり、活動範囲も極端に狭くなります。 天候が安定して暖かい日が続くと一部の個体が動き出すこともありますが、基本的には深場での越冬状態が続きます。
12月と同様に、越冬エリアのピンスポットを集中的に狙う釣りが基本です。メタルバイブレーションやリアクション系のワームリグを使い、反射的なバイトを引き出すことがポイント。 アタリはごくわずかなので、ラインのわずかな動きや変化に集中する必要があります。忍耐力が試されるシーズンです。
2月のバス釣り
暦の上では春ですが、水中の世界はまだ冬。とはいえ、日照時間の増加や暖かい日が増えてくると、春を意識した体力のあるバスが少しずつ動き出す兆しを見せ始めます。
基本は1月と同じく冬の釣りをベースにしつつ、暖かい日が続いた場合はシャローに隣接するブレイクラインや、日当たりの良いエリアも探ってみましょう。サスペンドミノーやシャッドプラグをゆっくり巻く釣りが効果的な日もあります。 冬と春の境目を意識した、繊細で柔軟な戦略が求められます。
地域による時期の違い
日本は南北に長く、地域によって気候が大きく異なります。例えば、北海道や東北地方では春の訪れが遅く、冬が早くやってくるのが特徴です。 一方で、沖縄などの暖かい地域では、冬でも比較的バスの活性が高く、年間を通して釣りが楽しめることもあります。
お住まいの地域や、よく釣りに行くフィールドの気候、水温の変化などを考慮して、自分に合った時期や釣り方を見つけることが大切です。
バス釣りの時期を見極めるポイント
ベストシーズンや季節・月ごとの傾向を知るだけでなく、その日の状況を読み取ることも釣果アップの鍵になります。
まず注目したいのは水温です。バスは変温動物のため、水温の変化にとても敏感です。適水温とされる15〜25℃前後に近いエリアを見つけることで、釣果が上がる可能性が高まります。特に春や秋など水温が変わりやすい時期は、水温計を持ってこまめにチェックするのがおすすめです。
天候も重要な要素です。晴れ、曇り、雨、風といった条件によって、バスの活性や居場所は大きく変化します。例えば、雨の日には水中の酸素量が増えることで、バスの動きが活発になることがあります。風の強さや向きも、ベイトの寄りやすさに影響するため意識したいポイントです。
また、ベイトフィッシュの動きにも注目しましょう。バスはエサとなる小魚を追って行動するため、ベイトの群れやその動き方を観察することで、バスの居場所や狙うべきレンジ、効果的なルアーのヒントが得られます。
さらに、フィールドの状況も見逃せません。水位の増減や濁り具合、さらにはターンオーバーの有無などは、バスの行動に直結します。現場に到着したら、まずは全体の様子を観察し、どこに変化があるか、どんなコンディションかを把握することが大切です。
まとめ
バス釣りのベストシーズンは春と秋と言われていますが、月ごとにバスの行動は細かく変わり、一年を通じて異なる楽しみ方が存在します。
- 春(3月〜5月):スポーニングを意識した大型バス狙い。プリ・ミッド・ポストで戦略を変える。
- 夏(6月〜8月):高水温対策が鍵。シェード、カレント、ディープ、朝夕まずめを活かす。
- 秋(9月〜11月):荒食いシーズン。巻物でテンポよく広範囲を探る。
- 冬(12月〜2月):厳しいが、リアクションバイトとスローな釣りで価値ある1匹と出会える。
この記事を参考に、季節や月ごとのバスの行動パターンを意識したルアー選びやアプローチを試してみてください。そして何より、安全第一で、マナーを守りながらバス釣りを楽しみましょう!
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