6月は、バス釣りにとって非常にエキサイティングなシーズンの幕開けです。
スポーニング(産卵)を終えたバスたちは体力を回復し、エサを積極的に追い始めます。
また、梅雨入りによる天候の変化が釣果に大きな影響を与えることもあるため、この時期ならではの攻略が求められます。
この記事では、「6月のバス釣り」で最高の思い出を作るために、バスの行動パターンや効果的な釣り方(パターン)、おすすめのルアー、さらには人気フィールド別の攻略法まで、幅広く解説します。初心者からベテランアングラーまで、きっと役立つ情報が見つかるはずです。
6月のバスの状況と行動パターン:何を考え、どこにいるのか?

6月のバスを攻略するには、まずバスたちがどんな状態にあり、どこでどのように過ごしているのかを理解することが鍵になります。
スポーニング後の回復期(アフタースポーン)
多くのフィールドでは、6月に入ると産卵を終えたバスがアフタースポーンの状態に入ります。
体力を消耗した個体は、活発に動き回ることは少なく、カバーの陰や中層でじっと身を潜めていることもあります。
特に初旬は、まだ捕食に積極的ではないことも多いため、あまり派手なアクションよりも丁寧に誘う釣りが求められます。
ただし、日に日に水温が安定し始めると、バスは少しずつ動きを取り戻し、捕食行動も活発化してきます。
タイミングによってはシャローへ差してくる個体も増え、積極的にエサを追う姿が見られるようになります。
梅雨の影響:活性を左右する天候と水の変化
6月は梅雨の影響で、天気や水の状況が大きく変わる時期です。
雨によって水が濁ったり増水したり、水温や気圧も変動しやすくなります。
曇りや雨の日はローライトな状態になりやすく、バスの警戒心が薄れてシャローでの動きが活発になります。
そんな日は、トップウォーターなどの表層系ルアーにも反応が出やすくなります。
また、適度な濁りはエサを狙いやすい状況を作りますが、濁りすぎた場合は視覚だけでなく、波動でアピールできるルアー選びがポイントになります。
増水によって新たなカバーが生まれたり、流れ込み周辺に酸素やベイトが集まることもあり、そういった変化をうまく活かすことで釣果につながりやすくなります。
バスの捕食対象(ベイト)
アフタースポーンを経て体力を回復しようとするバスたちは、さまざまなベイトを積極的に捕食します。
この時期に見られる主なエサは、小魚、エビやザリガニといった甲殻類、さらには水面に落ちた虫や羽化した水生昆虫など、多岐にわたります。
どのベイトを狙っているかはフィールドごとに違いがあるため、現場の状況を観察してヒントを探すことが大切です。
ベイトの種類や動きを把握することが、その日のルアーセレクトやリグの選択に直結し、釣果を左右する大きな要素となります。
6月のバス釣り攻略パターン:状況に合わせた戦略

6月のバスの行動を踏まえたうえで、釣果を伸ばすためには、その日の天候やフィールドの状況に応じてアプローチを柔軟に変えていくことが大切です。
ここでは、特に意識しておきたいパターンについて紹介していきます。
基本は「回復」を意識したアプローチ
産卵を終えたばかりのバスは、まだ本調子とは言えない個体が多く、無理な動きを避けるような傾向が見られます。
そのため、移動距離が少なくてもエサを取りやすい、水中の障害物やブレイクラインといったスポットをじっくり探るのが基本となります。
アプローチはスローで丁寧に行うのが効果的で、喰わせ性能に優れたルアーの投入が釣果に直結します。
梅雨の恩恵を活かす:雨・濁り・流れ込み
梅雨時期の雨は、バス釣りにとって好機となる場面が多くあります。
特に雨が降り始めたタイミングや、しとしとと降り続くような日は、酸素量や水温の変化によってバスの活性が一気に高まることがあります。
濁りが入った水では、アピール力の高いルアーが効きやすくなりますが、濁りすぎた状況ではしっかりと存在感を出せるルアー選びがポイントです。
また、増水により新たにできた流れ込み付近は、エサもバスも集まりやすい一級ポイントとして見逃せません。
時間帯と天候による使い分け
朝夕のマズメ時は、バスの活性が高まりやすく、広く効率的に探っていく釣りが効果を発揮します。
日中の強い日差しの下では、バスはシェードやカバー、あるいは少し深いレンジへ移動する傾向が強くなります。
こうした場面では、レンジを意識した釣りや、狙いを絞ったアプローチが求められます。
そして、曇りや雨が一日中続くような状況では、朝から夕方まで安定してシャローでの釣りが成立しやすくなります。
6月のバス釣りにおすすめのルアーとワーム

6月のバス釣りでは、水温の上昇と梅雨の影響を受けて、バスの動きも活発になってきます。
そんな時期に効果的なおすすめルアーとワームを、状況別に紹介していきます。
トップウォーター:水面の興奮を楽しむ
梅雨時のローライトな天気や、朝夕のマズメ時に活躍するのがトップウォータープラグです。
中でもポッパーは、あまり動かさずにネチネチとその場で誘えるため、ピンスポットでの釣りにぴったりです。
ペンシルベイトはドッグウォークの動きで広範囲にアピールでき、オープンウォーターやウィードエリアで効果的に使えます。
ノイジー系は羽根モノなどのタイプが多く、巻くだけで強い波動とサウンドを発生させ、水面までバスを引っ張り出してくれます。
また、フロッグはアシやヒシモといったカバーの上を通せる唯一無二のルアーで、奥に潜むバスを狙うのに欠かせません。
巻物系ルアー:広範囲を効率よく探る
活性の高いバスを素早く見つけたいときや、濁った水でもしっかりアピールしたいときに使いたいのが巻物系です。
クランクベイトは水深に応じて使い分けることで、シャローからディープまで幅広く対応できます。
カバーにぶつけながら巻くことでリアクションバイトを誘うことも可能です。
スピナーベイトは根掛かりしにくくてアピール力が高いのが特徴で、濁りのあるエリアでもクリアウォーターでも安定して使えます。
トレーラーワームをつけるとボリュームアップになり、より効果的です。
チャターベイトは強い波動とフラッシングで存在感を出し、特にウィード周りでの反応が良好です。
バイブレーションは遠投性能に優れており、広範囲をテンポよく探るときに便利です。
ワーム:食わせの切り札
タフな状況や、バスのいるポイントをじっくり攻めたいときには、ワームが頼れる存在になります。
高比重ワームのノーシンカーリグは、カバーの際やオーバーハングの下にスルッと滑り込ませるように使え、スローにフォールさせるのがコツです。
バックスライド系ワームもこの時期はよく効きます。
ストレートワームを使ったネコリグやワッキーリグは、ゆっくりとした誘いで食い渋るバスにも口を使わせることができます。
クロー系やホッグ系ワームはテキサスリグやフリーリグで使い、シンカーの重さを調整することで、カバーのタイプに合わせて柔軟に対応できます。
シャッドテールワームは汎用性が高く、ノーシンカーで表層を引いたり、ジグヘッドやウェイテッドフックを使って中層を狙ったりと、状況に合わせて使い分けられるのが魅力です。
【場所別】6月のバス釣りの攻略法

同じ6月でも、フィールドによって状況やバスの動きは大きく変わります。
ここでは、各地の人気フィールドごとの特徴と攻略のヒントを紹介していきます。
野池

身近な釣り場として親しまれている野池は、6月も狙い目のフィールドです。
比較的水深が浅く、アシやオーバーハングなどのカバーが豊富なのが特徴で、梅雨の雨によって水質が変化しやすく、濁りや増水が頻繁に起こります。
こういった状況では、アシ際やオーバーハング下をノーシンカーリグやテキサスリグ、スモラバで丁寧に探るのが効果的です。
雨の後などで濁りが入った場合は、小型のスピナーベイトやクランクベイトの出番。
流れ込みがある場合は、特にバスが集まりやすいので必ずチェックしておきましょう。
琵琶湖
日本最大の湖・琵琶湖では、6月になるとさまざまなパターンの釣りが楽しめます。
アフタースポーンの個体が多く、ウィードの成長状況が釣果を大きく左右します。
北湖と南湖でもコンディションが異なるため、その日の状況を見極めることが重要です。
ブルーギルやアユといったベイトの動きも鍵になります。
釣り方としては、ウィードエリアをパンチングやフロッグでカバー撃ちするスタイルが有効です。
また、ウィードエッジをクランクベイトやスピナーベイトで流すアプローチや、ライトリグでじっくり探る釣りも活躍します。
水面系のルアーもバイトが出やすく、トップウォーターのゲームが楽しい時期でもあります。
霞ヶ浦
関東の代表的なビッグレイク、霞ヶ浦水系も6月に入るとバスの活性が上がってきます。
アシや杭、ドック、石積みといった多彩なストラクチャーが点在しているのが特徴で、梅雨による濁りも発生しやすいエリアです。
ベイトはテナガエビや小魚が中心となることが多く、それを意識したルアー選びがポイントになります。
アシ際や杭まわりを、テキサスリグやリーダーレスダウンショットでテンポよく撃っていくのが定番スタイル。
濁りが入った場合は、スピナーベイトやクランクベイト、チャターベイトなどでの巻きの釣りが効果的です。
水門まわりや流れ込みの河口部も、タイミングによっては好ポイントになるので見逃せません。
桧原湖
福島県にある桧原湖は、スモールマウスバスの釣り場として全国的に知られています。
6月はちょうどスポーニングのタイミングにあたることが多く、ネスト(産卵床)を意識した釣りが展開されます。
水質はクリアで、バスの警戒心も強めです。
そのため、ダウンショットやライトキャロライナリグ、I字系や虫系ルアーといったフィネスな釣りが中心になります。
スポーニングエリア周辺のフラットな地形や、岩盤の絡むポイントを丁寧に探っていくことが釣果に繋がります。
榛名湖
群馬県にある榛名湖は、水深がありクリアな水質が特徴のフィールドです。
この時期はアフタースポーンのバスがメインターゲットとなり、ボートからの釣りが中心になります。
メインとなるストラクチャーはウィードや岩で、特にディープに隣接したブレイクラインやウィードエリアが狙い目です。
リグはダウンショットやネコリグといったライトリグが安定して釣れますが、トップウォーターやシャッドを使った展開がハマる日もあります。
水の透明度が高いぶん、ラインやルアーの動きには注意したいところです。
相模湖
関東のリザーバーとして人気の高い相模湖も、6月になるとバスの動きが活発になります。
急深な地形が多く、主なストラクチャーは岩盤や立ち木、オーバーハングなど。
基本的にはレンタルボートを使っての釣りがメインとなります。
攻略としては、岩盤沿いをダウンショットリグやスモラバでスローに探るスタイルが定番です。
また、オーバーハング下にワームを滑り込ませるとバイトが出やすい場面もあります。
上流部のバックウォーターも状況次第で好反応が得られるエリアなので、タイミングを見て入りたいところです。
表層付近のベイトを意識した釣りも、この時期はよく効きます。
6月のバス釣りで注意すべき点
6月は気温や天候の変化が大きく、釣果も期待できる反面、安全面や快適さに配慮が必要な時期でもあります。
釣りを楽しむためにも、いくつかのポイントをしっかり意識しておきましょう。
まず気をつけたいのが熱中症です。梅雨の合間に晴れ間が出ると、気温が一気に上がることがあります。こまめに水分を取り、帽子やサングラスで直射日光を避けるようにしましょう。
虫対策も忘れずに。藪漕ぎをしたり、草むらに入ったりする機会が多い時期なので、虫除けスプレーを使ったり、長袖・長ズボンで肌の露出を減らしたりすると安心です。
また、梅雨特有の天候の急変にも注意が必要です。出発前に天気予報を確認するのはもちろんですが、釣行中も空の様子に気を配りましょう。レインウェアは必ず携帯し、雷が鳴り始めたら無理せずすぐに安全な場所へ避難してください。
そして最後に、フィールドのルールやマナーを守ることも大切です。釣り禁止のエリアには立ち入らない、ゴミは必ず持ち帰る、先行者がいたら距離をとってトラブルを避けるなど、基本的なマナーを意識して釣りを楽しみましょう。
まとめ:梅雨を味方につけて6月のバス釣りを楽しもう!

6月はアフタースポーンの回復期と梅雨の気象変化が重なることで、バスの動きが読みづらくなる一方、ビッグバスと出会えるチャンスが増える魅力的なシーズンでもあります。
今回紹介したバスの行動傾向や釣り方のコツ、ルアー選びや場所ごとの攻略法などを参考に、ぜひ自分なりのスタイルで6月のバス釣りに挑戦してみてください。
状況をしっかり見極めて、アプローチを柔軟に変えていければ、きっと納得のいく釣果につながるはずです。
安全対策も忘れずに、6月のフィールドを思い切り楽しみましょう!
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