数年前までバス業界で大きな話題を呼んだルアー、チャターベイト。
最近はあまり話題を耳にしなくなっていますが、今回はチャターベイトについて深掘りしていきます。
チャターベイトはバタバタとアクションしながらも多機能性もあり、プロも愛用し各メーカーからたくさんのチャターが発売されています。
しかし、その使いどころや最適な使用方法は一見すると難しそうに感じている人も多いです。
そんな私もチャターベイトに興味がない1人でした。
よく釣れるチャターベイトの特徴として「千鳥アクション」です。
ですが、使ってみると「なるほど」と思うことばかりです。
そこで、この記事ではチャターベイトの「使いどころ」に焦点を当て、効果的に使うためのテクニックなど詳しい解説をします。
目次
チャターベイトが爆釣する時期
チャターベイトは年間を通じて使用できますが、特に春から初夏にかけての水温が上昇する時期に効果的です。
この時期はバスが活発になり、チャターベイトの動きに反応しやすくなります。
チャターベイトは釣れない?
あなたは「チャターベイトを使っても釣れない」と思っていませんか?
釣れない理由はいくつかあります。
その中でも多いのが、チャターベイトの色やサイズがその日のバスの好みと合っていない可能性があります。
また、リトリーブの速度やリズムが合っていないこともあります。
そんなの当たり前と思いますが、この「当たり前」がわからず投げていると、バスが釣れる場面でも釣れません。
多岐に渡るチャターベイトのブレード
チャターベイトのブレードは、アクションとフラッシング効果を生み出します。
各メーカーでブレードの形状やサイズが違っているので、反応を見ながらチャターベイトの動きや音を調節することもおすすめです。
チャターベイトのブレードについて解説します。
ブレードの形状
ブレードの形状はチャターベイトの動きに大きな影響を与えます。
例えば、幅広のブレードは水をより多く押し、強い振動を生み出します。
一方、細長いブレードはより細かい振動を生み出し、控えめなアクションをとなります。
ブレードのサイズ
ブレードのサイズもまたチャターベイトの動きと音に影響を与えます。
大きなブレードは強い振動と大きな音を生み出し、遠くのバスにもアピールができます。
一方、小さなブレードはより微細な振動と静かな音を生み出し、警戒心の強いバスを引きつけることができます。
チャターベイトの例として、レイドジャパンのマックスブレードは2つのタイプで分かれています。
マックスブレード タイプスピード
このタイプは「超ハイピッチ微波動アクション」に特化しています。
ブレードが小さく、高速で微細な振動を発生させます。
リトリーブスピードを問わず活用できるため、様々なシチュエーションを攻略できが可能。
また、水面を割らないハイバランス設計で高速リトリーブでも攻めることが可能です。
クリアウォーターや流れのある川など、視覚より波動や音によるアピールが重要な状況で使えます。
マックスブレード タイプパワー
このタイプは「強い波動」を発生させることに特化しています。
ブレードが大きく、ブルブルと強い振動がしっかりと手元まで届いてワイドな巻き心地。
強い振動により広範囲のバスにアピールすることが可能です。
特に、ウィードやブッシュといったストラクチャーに潜むバスに対して効果的です。
また、濁りが強い場所やカバー際からバスを引っ張り出したいときなど、強いアピールが必要な状況に向いています。
チャターベイトトレーラー装着でプラスα
チャターベイトをもっと効果的に使いたいならトレーラーを装着がおすすめです。
チャターベイトのアクションが更に良くなるだけでなく、遠投性能もアップします。
また、トレーラーをつけることでレンジの調整ができるため、ウエイト微調整をすることで巻き速度やアクションを変えること効果的です。
クローラーやワーム、スイムベイトなど、様々なソフトベイトをトレーラーとして装着して自分にあった組み合わせを見つけることをおすすめします。
チャターベイトのテクニック
チャターベイトを扱う上で、有効なチャターベイトの具体的なテクニックをいくつか紹介します。
スローリトリーブ
チャターベイトはリトリーブが非常にやりやすいルアーの一つです。
そこで基本的な操作をしながらゆっくりとリトリーブする方法です。
ボトムバウンス
チャターベイトを底まで沈め、底を跳ねさせながらリトリーブするテクニック。
これにより、エサが底を這っているようバスにバイトさせることができます。
ストップ&ゴー
一定の速度でリトリーブした後、一時停止するテクニックです。
これにより、エサが逃げているようなイメージをバスに与えバイトを誘います。
スキッピング
カバー下を狙うことも効果的で、チャターベイトを水面に対して低角度で投げ、水面を跳ねさせるテクニックです。
これにより、遠くのカバーやドックの下にチャターベイトを送り込みバスのバイトを誘います。
チャターベイトとスピナーベイトの違い
チャターベイトの詳しい解説をしてきましたが、スピナーベイトと何が違うのでしょうか?
スピナーベイトはブレードを水を撹乱とフラッシング効果で魚を遠くからでも呼び寄せます。
チャターベイトは千鳥アクションと高波動、強振動で魚を広範囲でも呼び寄せることができます。
どちらも非常に多機能なルアーで、その使い方によってさまざまな状況に対応できます。
スピナーベイトの使い方や効果的なシチュエーションをご紹介します。
さらに詳しく
バズベイトとスピナーベイトの違い
バズベイトとスピナーベイトは、一見似ているこの2つのルアーには重要な違いがあります。
この2つのルアーの違いを知っている・知っていないでは大きく釣果が変わってきます。
項目 | バズベイト | スピナーベイト |
---|---|---|
釣果の違い | 水面での派手なアクションでビッグバスを狙う。モンドリアンバイトが期待できる。 | 広い範囲のバスを効率よく釣る。大きさに関わらず数を狙うのに向いている。 |
使用技術の差 | 水面での引き方が重要。リトリーブの速さやロッドの操作で水面の騒音を調整する。 | 水中での深さや速度の調整が必要。ブレードの回転を保ちながら、様々な水深を攻める。 |
季節や天候による適性 | 夏の暑い時期や曇りの日に効果的。 | 春や秋の涼しい時期、風のある日にも安定して使える。 |
水深や水質による効果 | 表層や浅い水域で有効。きれいな水質でより効果を発揮。 | 様々な水深で使用可能。濁った水でも効果がある。 |
バズベイトとスピナーベイトの違いを詳しく解説しています。
こちらも合わせてみてください。
さらに詳しく
チャターベイト (おすすめ)ランキング
ここでは、巷で評判の良いチャターや使って良かったチャターを紹介します。
一誠 AKチャター
個人的に好きな一誠のAKチャター。
その強波動と強振動による「魚を呼ぶパワー」が特徴的なチャターベイトです。
オリジナルの極薄ロングブレードを搭載しており、このブレードは効率よく水を掴むことで、ファストからスローリトリーブまで様々な速度域で釣れる振動をキープします。
また、ブレードのポテンシャルを最大限に引き出すため、ヘッドとアイのバランスが最適化されています。
ボディ全体をハイピッチに揺らすタイトな千鳥アクションが最高に気持ちがいいです。
更に着底時にボトムで転がらず根掛かりを回避する安定感の高いヘッド形状が採用されています。
エバーグリーン ジャックハンマー
清水盛三やブレット・ハイトのようなトップアングラーの手によって磨かれたそのデザインと機能性が特に注目されました。
その振動は削岩機のごとく手元に伝わり、その低音のサウンドは水中のビッグバスを強烈に惹きつけます。
チャターベイト(ブレーテッドジグ)としての使いどころが難しいと感じる人もいますが、まず一番に投げたいルアーです。
エバーグリーン ジャックハンマーSB
ジャックハンマーのバリエーションで、さらに進化したモデル2です。
ジャックハンマーSBは、速巻きすると適度に千鳥っており、イレギュラーなアクションでリアクションバイトも多いルアーの一つです。
何かにぶつからなくても千鳥ってくれるという特性がメリットとして大きいです。
フラッシュユニオン フラッシュジャンパー
全スピードでの使用が可能なハイスペックチャター。
通常のチャターと異なり、超低速リトリーブから感じることができる振動がその特徴の一つです。
フラッシュジャンパーは全スピードでの使用が可能なハイスペックチャターとして非常に評価が高いです。
通常のチャターと異なり、超低速リトリーブから感じることができる振動がその特徴の一つとされています。
この振動は、バスの活性が低下している場合でも効果的にバイトを引き出す力があります。
O.S.P ブレードジグ
O.S.P ブレードジグは、一定層を引きやすい、チドらず、まっすぐ泳ぐ、という特性が評価されています。
しかし、直進性能を高めたチャターベイトで、リーリングの強弱やロッドワークを駆使すれば、千鳥アクションに近いダートを演出することができます。
また、珍しいことにトレーラー用のワームが付いており、トレーラーに悩むことはありません。
ベイトフィッシュが泳ぐイメージでナチュラルに巻いて食わせる感じが評価されています。
デプス B-カスタム・チャター
千鳥アクションに特化したチャターベイトで、リーリングスピードを上げることでブレードが水の抵抗を受けきれなくなり、一時的にロックされた際に変化が起きます。
B-カスタム・チャターは、ゴリゴリとした明確な強波動と独自の金属サウンドを持ち、障害物をうまく避ける能力を有していると評価されています。
素早い立ち上がりやファーストリトリーブ時でも水面を割らず、レンジをキープする特性を持っています。
イマカツ モグラモスチャター
直進系のチャターベイトで、超高速リトリーブでバスにリアクションバイトさせる特技を兼ねそろえています。
モグラモスチャターは、超低速リトリーブから、高速リトリーブまで全スピードに対応するという特性が評価されています。
また、ルアーがラインを引き込むくらいの抵抗でも素早く動きだすことから、カーブフォール時もしっかりローリングしてアピールすると評価されています。
ベイトロッド1本を選ぶならMかMHどちらを選ぶ?
岸釣りでタックル選びは選ぶ竿によって大きく釣果が変わると言っても過言ではありません。
そこで、多くのアングラーが悩むのが、ミディアム(M)ロッドとミディアムヘビー(MH)ロッドの選択です。
結論としておかっぱりでタックル1本を選ぶなら、MHロッドの方が高い比率で推奨されます。
またチャターベイトを使うなら、MHロッドが最適です。
汎用性の高いMHをオススメする理由とロッドを詳しく解説しています。
さらに詳しく
まとめ
チャターベイトはその多機能性と独特のアクションから、あらゆる状況での使用に適しています。
しかし、その最大の効果を引き出すためには、「千鳥アクション」と「使いどころ」のシチュエーションをしっかり理解し、適切な使用方法を身につけることが重要です。
この記事では、チャターベイトの基本的な特性から、具体的な使用方法、さらには人気のあるチャターベイト商品まで幅広く解説しました。
これらの知識を活かし、次回の釣りで新たな体験を楽しんでみてください。